魔女裁判 ページ19
A side
裁判当日
私はあえて魔女を象徴とする帽子とローブを羽織っていった
コネシマはチーノの所へ預けて、兄さんはチーノの魔道具で姿を変え観客席にいる
後ろにはオスマンと、ロボロ
招待状に記載されていた館へと飛び、重い扉を開いて裁判の会場まで赤い布がひかれた廊下を歩いた
館の中は誰もいないのか、履いているピンヒールが布を踏みくぐもった音だけが響いていた
一際目立つ大きな扉を開けると、私を取り囲んで見下ろす観客達と、正面の高い位置に座る裁判官
そして、裁判官がいる少し横に用意された小高い場所にグルッペンと、その父親を名乗る今回の魔女裁判の主犯である貴族が横にいた
そしておそらく、そこにゾムもいる
私が被告人が立つべき場所に立ったのを確認した騎士が私の手に枷をつけた
『随分と厳重なおもてなしね。そんなことせずとも私は逃げないわよ？』
「静粛に。貴族の息子を攫った醜き魔女よ。抵抗しようとしても無駄だ。この裁判会場は一切の魔力が封じられている」
『ええ知っているわ。魔力なんて必要ないもの。私を誰か忘れたの？深夜の魔女、無音の魔女よ』
「深夜の魔女。貴様がモンティナ家の息子を攫らい、卑劣極まりない実験を行っていたと聞いた」
その一言に会場の観客が一気にざわついた
とんだデマ情報だ
貴族「我が息子は心身ともに衰弱しきっていた！！この憎き魔女に断罪を！」
gr「ｯおい！俺はそんなことされてない！」
貴族「あぁ可哀想に…魔女に洗脳されているのだな、大丈夫だ。この魔女が死ねば洗脳も解けるだろう」
gr「ちがっ…」
グルッペンの申し訳なさそうな、悔しそうな瞳がこちらを向いた
今すぐにでも大丈夫だと言いたいが、ここで私が過度にグルッペンに関わるとグルッペンまで危険な目に遭ってしまう。そんなのもう二度とごめんだ
『してないわ。そんな事』
「黙れ！魔女の証言など誰が信じると言うのだ！」
『でも貴方は裁判官。話を聞く必要があるのよ』
「皆の者よ、この可哀想な少年は魔女に洗脳されている。この子の洗脳を解かなければならない！」
観客席から「殺せ」と大勢の声が一つになった
天井から垂れ下がったシャンデリアの灯りと観客席からの暴言が、私をスポットライトのように照らした
「この魔女に粛清を！！！」
観客席からの罵詈雑言がいつの間にか拍手へと変わっていく
枷を引いた兵士たちが、私を椅子へと固定させ、首の高さに合わせた机の上にボウガンが開かれた
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立夏*Blessing - コメント失礼します、！小説と関係なくて申し訳ないんですけど3年くらい前に話したことある記憶あるものなんですけど覚えてたりしますか、、、？ (3月17日 21時) (
レス) id: 8c955eb6e7 (このIDを非表示/違反報告)
なな - コメント失礼します！夢小説で泣きそうになったのは初めてです…。設定もすごく凄い（語彙皆無）ですし、zmさんのところだけ違うのもまた素敵で好きです！はたしてniさんは何者なのか…考えるのが楽しくて仕方がないです！更新待ってます！無理はしないでください！！ (12月9日 21時) (レス) id: ff8a2b04ae (このIDを非表示/違反報告)
ぽ - grさんがリーダーのようなものをしているのもあって、とても強いという設定を多く見かけるのですが、grさんが普通の子供として書かれているのが新鮮でいいです。杖に使い慣れていないはずなのに使えているのが天空人の強さを表していて素敵です。更新頑張ってください。 (10月22日 15時) (レス) @page22 id: cb2f978ff8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽ - 感じました、魔王とアンデットの強さの表現もあり没頭してしまいました…ログインしようか迷うほどです笑、更新頑張ってください、応援しております。最近寒くなったり暑くなったりと寒暖差がありますのでお身体にはお気をつけて…。 (10月21日 14時) (レス) @page21 id: cb2f978ff8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽ - わお…だいぶ前の作品もよかったですが今のこの作品は…語彙力がすごく上がっていてかっこいいにもかかわらず笑えるような要素も詰め込んである…さては色んな小説読んで勉強しましたね…？努力を感じます…何よりosとrbrが破壊するところの書き方がとても臨場感？を (10月21日 13時) (レス) @page21 id: cb2f978ff8 (このIDを非表示/違反報告)
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