32.Love so sweet ページ32
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潤「うん、口実って？」
「だから、あのー…。」
潤「…もしかして」
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合わさる視線。
始まる恋。
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潤「ほんとのことでも聞いちゃったとか？」笑
「……え」
潤「あ、正解だ」
「…」
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ニコニコと笑う潤くん。
何に対して笑っているのやら。
私にはわからない。
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潤「そうだよ、俺に彼女なんていないよ」
「うん、…知ってる」
潤「聞きたいことあるから、来たっぽいけど？」
「……うん」
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スタスタ
近づく潤くんの顔。
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潤「今なら、なんでも答えるけど」
「…じゃ、じゃあ」
潤「うん、なに？」
「……理紗、は？」
潤「理紗？理紗は従姉妹だよ」
「…い、とこ？」
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嘘に踊らされてたこと
嘘に嘘を塗り固めていたこと
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今までの無様な私を振り返ったら
とてつもなく笑えてきた。
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潤「まあ、なんていうか、割と仲良かったから、っていうから」
「……」
潤「あのー、お揃いのものとか買ってたんだよね」
「え」
潤「気持ち悪いって思ったでしょ」
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ふふふ、って笑う潤くん。
…私は、さっきから理解し難いことばっかりだ。
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潤「……だから要するにね、」
「うん」
潤「彼女のこと話して悲しそうにするAちゃん見てさ勘付くの」
「…うん」
潤「俺のこと好きなんだなぁって」
「うん…」
潤「そしたら、俺も気づいたら惹かれてて」
「…っ」
潤「でもさ、嘘ついた以上、今更嘘だったんだよなんて言えないじゃん」
「…うん」
潤「そしたら、二宮とかいう邪魔者出てきて焦るし
」
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ほんと、困った恋だよね
ってかるーく笑う潤くん。
……え、もしかして
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潤「さっきの会話に出たとおりに、俺はAちゃんのことが数年前から好きだよ」
「……っ」
潤「その髪だって、…二宮に触られたくなかった。自分だけに触らせて欲しかった」
「……わたしも！」
潤「ふふふ」
「潤くんのこと！すき！」
潤「そぉんな大声出されても」笑
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泣くな泣くなって笑いながら慰められる。
……苦しい、苦しい。
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33.バカだねってキミは嘲笑うだろうけどね...sideN→←31.あなたも口実、わたしも口実
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作者名：成瀬莉奈
| 作成日時：2017年8月23日 19時
