12.違う、違う、違うの ページ12
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キュンキュンしたまんま、
左胸に変な違和感を感じたまんま、
くっついた右肩を熱くしたまんま、
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ショッピングモールは涼しいはずなのに、なぜか、なぜか暑い。
その理由は明らかに明確で、
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和也「A、顔真っ赤っか」
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くふふ、って小馬鹿にしながら笑う二宮さん。
距離が近い、近い、変な気分になる。
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「…そんなの、二宮さんが……」
和也「おぉれぇ？悪いことしたぁ？」笑
「近い…」
和也「へ？距離近いことにキュンキュンしてんの？」
「……っしてない……っ」
和也「ふーん？そう？」
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ニヤッて笑ってから行こ。って爽やか気に言う二宮さん。
本当にかっこいい。かっこよすぎる。
……心臓がもつか分かんない。
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吹き抜け状態になってる1階から2階に行って、洋服とかを見て行く。
でも、二宮さんは興味無いようで、違うとこ行こーよーって言う。
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和也「ゲーセン、行こ。」
「ゲーセン…ですか？」
和也「うん、…俺、UFOキャッチャーまじうめぇから。」
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ちっちゃくドヤ顔した。
そんな二宮さんが子供っぽく見えてきた。
いいですよ行きましょう。って言って二宮さんはそう来なくっちゃって言う。
そしてまた、私の手を引いて。
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和也「行こっか、A」
「はい」
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また、ドキドキさせる。
なんで、そんなに、声が低いの。
なんで、そんなに、男らしいの。
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だめ、おかしくなっちゃうよ。
潤くんが好きなんでしょ、私。
潤くんが好きなん…でしょ。
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和也「…あんたさぁ」
「は、はい」
和也「俺とのデートだってのに、まぁーだ松本のこと考えてんの？」
「そ、そんな」
和也「ばかじゃねーの。松本は彼女とちゅっちゅしてんだから考えないことだね。」
「……っ」
和也「言っとくけど、こっちはバンバン傷つけるから。現実突き付けるからね」
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二宮さんの言ってることなんてなんにも間違ってない。
寧ろ、正解なんだ。
……正解なんだ。
………………正解、なんだよね。
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作者名：成瀬莉奈
| 作成日時：2017年8月23日 19時
