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『なんで、やだよ…』
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正直私には意味が分かりませんでした。
どうしてこの流れで私は亮平と別れなければならないのか。
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だけど亮平にもちゃんと彼なりの理由がありました。
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「…だって俺、Aのこと忘れちゃうかもしれないんだよ?」
「楽しかった思い出も何もかも分かんなくなるんだよ?」
「だったらさ、思い出増える前に別れた方がいいじゃん」
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「Aには、幸せになってほしいから」
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私を想ってのその言葉に涙が溢れました。
と、同時に私の亮平への想いも溢れていました。
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『そんなのどうだっていいよ、私が全部覚えてるから』
『勉強は苦手だけど、亮平との思い出なら全部覚えられる』
『だから別れるなんて言わないで』
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だけど頑固な亮平はなかなか聞き入れてくれませんでした。
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お互いに泣きながら、話は平行線を保っていました。
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「このままでもAがしんどいだけなの」
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でも私だってここで終わらせるわけにはいきませんでした。
そんな簡単に別れるほど軽い女ではありませんから。
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『私の幸せは亮平といることだよ。別れても幸せになんてなれない』
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「っA…」
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そこでようやく亮平が折れてくれました。
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「…ほんとに、いいの?」
『いいの、私が決めたこと』
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ずっと本当?なんて聞いてくるのには苦笑いでしたが。
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こうして私たちの闘いは始まりました。
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きき(プロフ) - 阿部翔華さん» ええ!すごくいいお話ありがとうございます。末永くお幸せにいてください。 (2020年6月13日 15時) (レス) id: e52f10bd3d (このIDを非表示/違反報告)
きき(プロフ) - 占部亮平さん» いただいたコメントにすごく考えさせられました。ありがとうございます。大好きな人を心の底から好きでいてくださいね。 (2020年6月13日 15時) (レス) id: e52f10bd3d (このIDを非表示/違反報告)
阿部翔華 - この話一緒に読んでた彼氏が俺お前とずっと一緒に居れんのかなって言ってて私は側にいるよって言ったら泣かれました。彼氏、阿部亮平って言うんです。同姓同名です。 (2020年6月12日 17時) (レス) id: 865e89e5c1 (このIDを非表示/違反報告)
占部亮平 - 泣きました。切なすぎて涙なんてもう出てくるなって思うのに溢れてきて。強かったはずの精神が崩壊している真っ最中です。大好きな人に会えなくなるのって世界で一番つらいんですよね。この話に会えてよかった。大好きな人に出会えてよかった。 (2020年6月12日 16時) (レス) id: 865e89e5c1 (このIDを非表示/違反報告)
きき(プロフ) - 知佳さん» ありがとうございます!そう言っていただいて本望です…! (2020年6月6日 0時) (レス) id: e52f10bd3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きき | 作成日時:2020年4月4日 4時