人外達の有能メイド【unei】 (ページ2)

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＊NOside

ﾁｭﾝ…ﾁｭﾝﾁｭﾝ…

『ふわぁぁぁ…』

朝5時。鳥のさえずりは起床の合図。
いつものように、メイドはこの時間に体を起こす。

『今日の仕事は…書類と、町の整備確認と、次のイベントの出店依頼整理と…』

制服に着替え、まずは仕事の確認。
メイドとはいえ町を支える一人であるため、人外達と同じような仕事がある。

『昨日は味ご飯だったし、ミネストローネとかにしようかな。』

続いては食堂にて朝ご飯の準備。
人間であるメイドも含め、人外達も腹は減る。そのための準備をメイドが一人で行うのだ。

『おはよう、皆。今日もお仕事頑張って。』

ご飯が思ったより早く出来た事で時間が余ってしまったため、朝の軽い見回りと挨拶に行く。
本来は人外達がやる仕事の一つでもあるが、これはメイドの趣味でもある。

そして朝行う最後の仕事。

『皆さーん！起きてくださーい！』

｢おはよう、Aちゃん。今日はミネストローネ？｣

｢Aちゃんおはよう、朝から偉いね～｣

｢ﾈｪﾈｪ今日ﾊﾁｬﾝﾄ降ﾘﾃｷﾀﾖ､偉ｲ?｣

｢ふあ…眠っ…｣

メイドが大声を上げそう言うと部屋から出て来た四人の人外達。
人外達は既に、黒の帽子を被っていたり、スーツに着替えていたり、緑の魔女帽子を被っていたり、パーカーに黒の蝶ネクタイをつけている。
だが、人外達は合わせて五人である。後の一人は…

『らっだぁさん、早く降りてきて下さい。』

｢んん…？｣

｢ギャアアアアア！！！！！｣

『はぁ…皆さんもう食堂に居ます。着替えて下に来て下さい。』

｢なんで部屋に居んのぉ！？勝手に入んないでよ！えっち！｣

『…らっだぁさん？』

｢ハイ、今すぐ着替えマス。｣

朝からやらなければいけないこと、加えて面倒なことは沢山ある。

それでもメイドはそつなくこなしていく彼女は、優秀であり有能なのだ。

『さて、今日の仕事を始めますか。』

【人外達の有能メイド】START