彼だけの反応集３【ハイキュー：孤爪研磨】

彼女がなかなか名前で呼んでくれなかったら ページ5

「ちょっと、いい加減名前で呼んでよ」

いつまでも逃げる彼女を後ろから抱き締めながら話しかける。

『こ、孤爪くんでもいいでしょ！』
「やだ。名前で呼んで」
『恥ずかしいの！』
「何で。リエーフとか名前じゃん」

他の男は名前呼びなのに彼氏である自分はずっと苗字呼びなのが気に食わなくて彼女を抱き締める腕に力を入れる。

「他の男は名前で呼ぶのに何で俺はいつまで経っても苗字なの」
『す、好きな人を呼ぶのは勇気がいる！』
「俺が呼んでって言ってるんだから呼んでよ」

そう言いながら耳に息を吹きかけると『ひっ！？』と可愛くない声を出す。

「というかシてる時は名前で呼ぶのに何で普段は無理なの」
『……私、名前で呼んでるの？』
「は？無自覚なの？」

頷く彼女に呆れながらもまた耳元に口を寄せる。

「ならこれからシて名前呼ぶ練習、する？」
『！！それは待って！私今お腹周りヤバいの！』
「……お菓子食べ過ぎだからでしょ」

そう言うと怒る彼女を無視して、

「じゃあ名前で呼んで。そしたら我慢してあげる」
『うっ……』
「どうするの？」

選択肢をあげながらも耳や首にキスをしていると震える声で『け、研磨くん……』と小声で言ってくれる。

「！！ふふっ、ありがとう」

と言ってキスするのを止めて彼女を抱き締める。

(たかが名前でこんなに執着するとか……俺にもこんな感情あったんだ……)

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