イナズマイレブン～疾風の王子と彗星の王子～ (ページ7)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:3,762 hit

５：帝国と鬼道の秘密ページ7

～数時間後～

ヒロト「ここが帝国城…やっぱり大きいな。」
風丸「よし！入るぞ！」

カツ…カツ…

ガシャッ

風丸・ヒロト「！」
兵士「…ここから先は立ち入り禁止だ。」
風丸「あの、すみません。」
兵士「なんだ？」
ヒロト「僕達、ここの牢屋にいる女の子に会いに来たんですけど…」

すると、兵士の目の色が変わった。

兵士「帰れ。」
風丸「え…」
兵士「いいからとっとと帰れ！」

どんっ！

ヒロト「え、そんな…」
風丸「仕方ないな。ヒロト、鬼道に許可を貰いに行こう。」
兵士「ま、待ってくれ。」
ヒロト「なんですか？」
兵士「鬼道有人は…」

兵士はつぶやきながら、仮面をはずした。

鬼道「…俺だ。」
風丸「き、鬼道！？」
鬼道「…すまなかった。」
ヒロト「驚いたな…でも何故鬼道君が兵士に？」
鬼道「ここを監視しているのは俺と春奈だけなんだ。」
風丸「それで？」
鬼道「春奈はおしゃべりだから、つい言ってしまったんだ、少女のことを。俺達は沢山の人達に様々な質問を浴びせられた。…正直辛かった。だから、もし、監視カメラに俺が写って、また色々聞かれたら嫌だと感じた。」
ヒロト「…そういうことだったのか…？」
鬼道「お前達なら信用できる。ついてこい。こっちだ。」
風丸「ああ。」

＿＿＿数分後

A「ぁ…兵士さ… ！？」
風丸・ヒロト「！！」

二人は息をのんだ。

牢屋の中に、黒髪の可憐な少女がいたのだ。

A「な、何…？」
ヒロト「怖がらなくていいよ。」
風丸「俺達は、君に会いに来たんだ。」
A「私に？」
ヒロト「(うなずく)君、名前は？」
A「名前…分からない。」
鬼道「俺は知ってる。Aだ。」
風丸「へぇ、Aか。俺は風丸一郎太。よろしく。」
ヒロト「俺は基山ヒロト。よろしくね、Aちゃん。」
A「A…何故、今まで私の名前を隠していたの？」
鬼道「それは…答えられない。」
A「どうして！？」
鬼道「無理なんだ…今は。」
A「兵士さん…」
鬼道「ただ、これだけは言える。…お前の身が危険に陥るからだ。」
風丸「…俺、Aと一緒にいたい。」
鬼道「これは俺が決めることじゃない。…Aいいのか？」
A「…うん。」
風丸「ありがとう！」
ヒロト「よかった。鬼道君…これで隠すこと無くなった。」
鬼道「！基山…」

A「あ…」
鬼道「なんだ？」