初志貫徹【オリオンの刻印】 (ページ43)

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31話ページ43

『守だ！わたしも一緒に練習してえ－－－！』

鬼「うるさい。」

辛らつだ、、くそ。
けっこうダメージくるぞこれ・・・

てゆーか、今まで一星くんと一緒に練習してたのかな
おわああああああああ！！！

めっちゃ心配だわー！

一「最後、絶対にきめます！」

円「ああ！ありったけの力をぶつけてみろ！」

一星くんは思いっきりボールを蹴る。
その瞬間、一星くんは笑っていた。

『なんで・・！！！』

わたしはびっくりした。
だって、一星くんの蹴ったボールから針が出ていたから

『守！疾風迅雷！！』

焦りながらも、必殺技で守のそばへ。

鬼「よけろ！円堂！！A！！」

円「！？」

『だいじょーぶ！疾風怒濤！！』

持ち前の動体視力で針の出てないところを思いっきり蹴る。

そのボールは激しい波と風にのり、勢いよく壁に突き刺さった。

鬼「円堂、A！大丈夫か！？」

『だいじょーぶ！守も無事だよ！』

円「？？なにがだ？」

一星くんはボールのところまで走っていき、壁からボールをとった。

一「ひどい！誰がこんないたずらを・・・」

鬼「いたずらだと！？」

有人は一星くんの胸倉をつかむ。
あーあ。有人きれないでよ。。

わたしはずっと我慢してたんだよ？

『はあーーー・・・
　ねえ、一星くん。』

一「はい。・・・！！」

わたしは一星くんを押し、転ばせた。

鬼「！」

『自分がなにやったか、

　わかる？』

一「ちょ、ちょっと待ってください！
　 Aさん、少し落ち着きましょうよ！」

『わたしは落ち着いてるよ？
　・・・残念だよ。じぶんのやったことが理解できないなら』

わたしは落ちていた普通のボールを拾う。

そして、シュート体制になる。

一「ほ、ほんとに・・・」

『こうして自分がなにしたか、理解してね』

そう言い、ボールを

円「A！！」

『・・・守？』

守の声でわたしはハッとする。

円「A！止めろ！
　サッカーは人を傷つけるものじゃない！！少し頭を冷やせ。」

『・・・うん。ごめん。。』

円「幸い、だれもけがしなかったことだし
　今日の練習はこれで切り上げよう。」

でも、

怒りは収まらない。

守は、円堂家は、
わたしの命よりも大切な≪家族≫なんだ。

そして、守はわたしを救ってくれた。
その恩返しもしたい。

だからこそ、絶対に一星充を許さない

わたしが守を守る。