009. ページ10
*
「手を繋いで街中を歩いてショッピングしたり、周りのカップルみたいに夜景を見ながらキスをしたりっ…何もできない」
ｽﾝﾋｮﾝ「うん…、」
「それに…私は、NEHNだもん。SuperJuniorの、NEHN。オッパは、BIGBANGのT.O.Pだよ…」
ｽﾝﾋｮﾝ「わかってる…」
「私は自分の居場所を捨てる勇気も、大好きなスンヒョンオッパの居場所を壊すこともできない、したくない…しちゃいけない…」
スンヒョンオッパの胸元をゆっくり押して距離を取ると、俯いたまま雑に目元を腕で拭う。
お化粧取れちゃったかな、折角可愛くしてもらったのに、って違うことを頭の隅で考えて必死に気を逸らす。
「帰ろう、オッパ」
ｽﾝﾋｮﾝ「…A」
「帰らなきゃ。ね？」
ｽﾝﾋｮﾝ「……ごめん、ごめん。」
もう一度強く私を一瞬抱きしめると、スンヒョンオッパは車を発進させた。
お互い、別の場所に視線を向けて。
ただただ流れていく景色を眺める。
何度も何度も、「ごめんね」と声に出さずに呟きながら。
ｽﾝﾋｮﾝ「＿＿…着いたよ」
「ありがとうオッパ、またね」
ｽﾝﾋｮﾝ「…また、」
直ぐに車を降りて、ぼやける視界の中何度も失敗しながら家の鍵を開ける。
ｼﾞｭﾋｮﾝ「お帰り遅かった……な、」
「っ…にぃにっ…、にぃにっ…」
ｼﾞｭﾋｮﾝ「…頑張ったよ、お前は。Aも、NEHNも」
「なんでっ…なんで、こんなっ…、」
どうして、こんな選択しかできないんだろう。
大好きな人を傷つけるなんて私にはできなくて、全てを守る力もなくて、手放すことでしか自分も周りも守れない。
どうして、いつまでたっても私は弱いままなんだろう。
苦しい。
辛い。
凄く、悲しい。
凄く凄く、悔しい。
大好きな人に素直になれない、なっちゃいけない。
大好きな人のそばにいれない、いちゃいけない。
「にぃに…私、凄く好き」
ｼﾞｭﾋｮﾝ「そっか」
「でも、私はNEHNだから、オッパ達の場所もあの人の場所も守らなくちゃいけなくて、守りたくて…こうするしか思いつかなかった。結局、傷つけてる」
ｼﾞｭﾋｮﾝ「間違ってない。誰も、今までのどの選択も間違ってない。」
ごめんなさい、スンヒョンオッパ…。
スンヒョンオッパに告白されて以来、連絡は取ってないし仕事で会う事も無かった。
私もオッパも忙しかったからそんな暇もなかったし、どんな顔をしたらいいかもわからないから丁度良かったかもしれない。
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りよ(プロフ) - まゆまゆさん» まゆまゆ様、初めまして。お返事が遅くなってしまい申し訳ございません。我らがリョウクの馬鹿なの攻撃に興奮して頂けてとっても嬉しいです！私が漏らしそうです(笑) (2019年11月21日 21時) (
レス) id: 6dd67c091f (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - りよさん、はじめまして。私はギュペンですがリョウクちゃんの「馬鹿なの？」大好物で一度言われてみたいとずっと思っておりました。まさかのこの作品では三連発！(笑)興奮して漏らしそうですっ！ (2019年9月24日 1時) (レス) id: ddaab80a3d (このIDを非表示/違反報告)
りよ(プロフ) - 姫稀さん» 姫稀様 コメントありがとうございます、お返事が遅くなり申し訳ございません。読んでくださり、またこんなにも暖かなお言葉を頂けて嬉しい限りです。更新、頑張らさせていただきます！ (2018年10月16日 21時) (レス) id: 7cf8be98e6 (このIDを非表示/違反報告)
姫稀(プロフ) - りよさん、はじめまして。ドンへ大好きな姫稀と申します。とっても素敵なお話で一気に読んでしまいました。そして号泣です。ヒロインちゃんに色んな壁が出てきてもオッパ達と乗り越えていく姿に涙が止まりませんでした。更新楽しみに待ってますね。 (2018年9月26日 6時) (携帯から) (レス) id: 674af9cd90 (このIDを非表示/違反報告)
りよ(プロフ) - みきさん» みき様 コメントありがとうございます。ヘンリーに関してはこの物語の時代的にも考え今後どうするかはまだ未定です。 (2018年7月10日 23時) (レス) id: f58edb611b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りよ | 作成日時：2018年4月3日 23時
