012. ページ13
＊
「………」
グーグが中国に行ってしまってから数日。
スケジュールをこなして、それ以外の時間はずっと作業室にこもっていた。
仕事中は何も考えずに仕事に集中できるけど、それ以外はダメだった。
ネットを見ればグーグのことが報道されて、ツブヤクーノにはグーグの所在を聞くメッセージに溢れ、いろんな人から連絡があったけどどれも返す気にはならなかった。
たった一言、「大丈夫」って返すだけなのに。
「絶望…破壊…崩壊…悪夢、憎悪、嫌悪…」
「夢は叶わない、期待なんてするな、暗い」
楽譜に刻まれていくものは酷いものだった。
でも、止まらなかった。
ｼﾞｭﾋｮﾝ「A、今日はもうおしまい」
「にぃに…私、」
ｼﾞｭﾋｮﾝ「良いから、とにかく飯食って」
「あ、」
私が椅子から立ち上がらずにいるとにぃにはPCの電源を主電源から落とした。
「保存してない」
ｼﾞｭﾋｮﾝ「あんなの保存する必要ある？」
「主電源から落とすのPC的には良くないってギュオッパ言ってたよ」
ｼﾞｭﾋｮﾝ「壊れたら直せばいい」
「我儘」
ｼﾞｭﾋｮﾝ「俺たち兄弟だからね」
…負けた。
私は諦めて重い腰を上げて、にぃにに手を引かれながらリビングの椅子に腰かける。
目の前に私の好物がずらりと並んでる。
いつもなら直ぐに食べ始めてにぃにに呆れられるのに。
ここ数日はお腹がすかなくて、食欲が皆無で、折角毎日にぃにが作ってくれてるのに口に運べない。
申し訳ないし、食べなきゃって思うのに・・
ｼﾞｭﾋｮﾝ「今日も食欲無い？」
「ん…ごめんね」
ｼﾞｭﾋｮﾝ「仕方ないよ。せめてこれは飲んで」
「ありがとう、」
にぃにに渡されたドリンクをゆっくり胃の中に流し込む。
最近食事が摂れてない私のためににぃにが作ってくれた特性ドリンク。
微量の睡眠薬も淹れてもらってる。
「…怖いなぁ、」
ｼﾞｭﾋｮﾝ「何が？」
「オッパ達が兵役に行って、残った私たちが頑張らなきゃ、SuperJuniorを守らなきゃって。
だけどキボムオッパは俳優業に専念して宿舎にもいない。チョウミオッパも餅ラウも私とは中々活動できない。そんな中でグーグまで…」
ｼﾞｭﾋｮﾝ「うん…」
「私一人でできる仕事は限られてるし、今は社長のせいでやりたい仕事ができてない」
ｼﾞｭﾋｮﾝ「気づいてたのか」
気づいてた。
社長は私を自分と親交のある著名人とばかり仕事をさせてるって。
私の意志なんて、気にもしてないって。
＊
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りよ(プロフ) - まゆまゆさん» まゆまゆ様、初めまして。お返事が遅くなってしまい申し訳ございません。我らがリョウクの馬鹿なの攻撃に興奮して頂けてとっても嬉しいです！私が漏らしそうです(笑) (2019年11月21日 21時) (
レス) id: 6dd67c091f (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - りよさん、はじめまして。私はギュペンですがリョウクちゃんの「馬鹿なの？」大好物で一度言われてみたいとずっと思っておりました。まさかのこの作品では三連発！(笑)興奮して漏らしそうですっ！ (2019年9月24日 1時) (レス) id: ddaab80a3d (このIDを非表示/違反報告)
りよ(プロフ) - 姫稀さん» 姫稀様 コメントありがとうございます、お返事が遅くなり申し訳ございません。読んでくださり、またこんなにも暖かなお言葉を頂けて嬉しい限りです。更新、頑張らさせていただきます！ (2018年10月16日 21時) (レス) id: 7cf8be98e6 (このIDを非表示/違反報告)
姫稀(プロフ) - りよさん、はじめまして。ドンへ大好きな姫稀と申します。とっても素敵なお話で一気に読んでしまいました。そして号泣です。ヒロインちゃんに色んな壁が出てきてもオッパ達と乗り越えていく姿に涙が止まりませんでした。更新楽しみに待ってますね。 (2018年9月26日 6時) (携帯から) (レス) id: 674af9cd90 (このIDを非表示/違反報告)
りよ(プロフ) - みきさん» みき様 コメントありがとうございます。ヘンリーに関してはこの物語の時代的にも考え今後どうするかはまだ未定です。 (2018年7月10日 23時) (レス) id: f58edb611b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りよ | 作成日時：2018年4月3日 23時
