仮面ライダー妄想短編集

W ページ1

「おいフィリップー、ここに置いといた俺の財布知らねーか？」
「ないんだい翔太郎、そんなに大切なものを失くしてしまったのかい？」
「いや、確実にここに置いたんだけどな、あぁ？どこ行った？」
「全く、仕方ない。僕も探してあげよう」
「どーこやったかなー」
「それにしても翔太郎、最近はあきちゃんに随分と優しくなったね。なにか心境の変化でもあったのかい？」
「あぁ？あー、まあな。あいつもあいつなりに色々頑張ろうとしてんのは分かってるからな」
「なるほど、君も大人になったわけか」
「あぁ？！俺は元から大人も大人、ハードボイルドだ！」
「フッ、そうだったね。悪かったよ」
「ったく、そういうお前も、早くその検索癖を直して、大人になってもらわないと困るんだがな」
「その方法は、この僕にも検索不可能な難題さ」
「なら自分で見つけろよ。お前の検索は確かに便利だが、この世の全てが分かるわけじゃないだろ？」
「自分で、見つける...」
「そうだ。探偵ってのはな、情報を足で稼いでなんぼの仕事だ。お前も俺と二人で一人なら、ちったー自分で見つけるってことをしてみてもいいんじゃねぇのか？」
「そうか、うん、一理ある。では早速この癖の直し方を探しに行こう！」
「え？おい！フィリップ！俺の財布は？！ったく、それを直せっつってんだけどなー。ま、これがフィリップ、か。」
「何をしてるんだい翔太郎！早く来たまえ！」
「あーもう、しょーがねぇなぁ！おい待てよフィリップ！」

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