旅する写真家【仮面ライダーディケイド】【妄想】 (ページ3)

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ディケイド/真の次元の破壊者(後編) ページ3

目を覚ましたのは数時間後、なのだろうか。

目を覚ますと腹が減っていた。

猛烈に、という訳でもないので、割とすぐ目覚めたのだろう。

「…なんだったんだ…？」

手の中を見ると、ディケイドライバーがあった。

待て。

なぜこれの名前を知っている？

今日の俺は、何か変だ…。

やけに周りが騒がしい、と思いふっと顔を上げると俺を捕まえた奴らと、

仮面ライダーが戦っていた。

仮面ライダー…？

なんなんだ…なんなんだ…？

「士！」

…誰だ、こいつ…？

「誰だ、お前。なぜ俺の名前を知っている。」

さっきからおかしなことが起き過ぎている…。

夏海も消えた…俺はどうすればいいんだ？

「あぁ、そうか…俺は紅渡。君は次元を旅する者だ、それは覚えているかい？」

と、彼は戦いながら俺に聞いた。

当然、そんなもの聞いたこともない。

「知らん。渡、だったか。知っているなら答えろ。これはなんだ？」

と言って、俺は手の中にあったものを突き出した。

一体これはなんなのか。

不思議と俺はこれがなんなのかを知っている気がする。

「おっと、危ない。あぁ、それもわからないのか。それは君自身で確かめるんだ。」

危なげなく戦っているのに、危ないとはなんだろうか。

だが、記憶があやふやなのにどう確かめろと…。

俺はこれが何かすらわからないのに…。

「おい、知ってるんだろ、話せよ？」

あまり話したがっていない様子だ。

聞かれると不都合でもあるのだろうか。

「なら、このカードを使うんだ、士。」

気づくともう一方の手に目の前の奴に似た奴が写ったカードを握っていた。

気づいた時には眩い光が走り、ハッとした時には元の場所に戻っていた。