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9話 ページ9

小学校を入学した後は早かった。
朝起きたかと思えば、気づけば夜になって眠りにつく。そんな生活を繰り返していた。
同じ学年の子がどんどん成長している横で、ハイキューキャラの妄想を繰り広げている私たち。でもテストとかでは100点を取れてたのでいいでしょ(浅はかな考え)。
勿論、全校での行事のときにはすなりんの姿を目に焼き付けたり、一挙手一投足に釘付けになっていたりで、いろんな思い出がたくさんできた。

そんな感じで小学校生活4年目にさしかかりそうなとき、ある日話があると言って家族に呼び出された。
下へ降りるとリビングの椅子に母親と父親が座っており、私と晴那はその真向かいに腰を掛ける。


「それで、話ってなに?」

「覚えてるかはわからないが7年前、まぁ実華と晴那が3歳の頃、うちは元々東京にいたんだ」


待って新情報来ました。元々東京にいた???どうして引っ越したんですか英断すぎませんか?その決断をしたおかげですなりんと出会えました仲良くなれました最高ですありがとうございます。
少し荒ぶってしまったが気を取り直して父親の話の続きを聞こう。


「そのとき、俺の会社の都合でここに引っ越してきたんだが、今回の仕事で東京に戻ることになったんだ」

「「え」」


なにやってんだ馬鹿!!引っ越したらすなりんと関われなくなるだろ!!!
いやよく考えろ、東京だったら音駒とか梟谷とか井闥山とか戸美のキャラと会えるかもしれないぞ…
なら引っ越してもいいかもしれない。
と、1人で悶々としている内に、どんどん話は進んで行く。


「という訳で、春休み中に東京へ戻ることにした」

「…わかった。でもお別れの挨拶もするでしょ?」

「うん。学校の友達や、ご近所さんにもだ」

「すなりんと離れるのか…」


今までずっと仲良くしてきたすなりんと離れてしまうのは悲しい。だが、いずれすなりんも兵庫県に引っ越してしまうのだ。そう考えれば、先に東京でいろいろなキャラを探しておくのもわるくはないのではないか。
東京だったらIHや春高の試合も見やすいだろうしね。


そして話は終わった。母親には学校の友達に送る別れの言葉でも考えておきなさいと言われた。それもちゃんと考えるのだが、1番はすなりんに送る言葉だ。真面目な言葉にしたいから部屋に着いてから2人でそれを考えることにした。

3歳の頃と言われ疑問に思ったことがあるのだが、私たちの記憶が入る前の記憶は思い出せるのだろうか。

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作者名: | 作成日時:2024年3月25日 20時

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