私たちの目的は尊い絡みを見ることです (ページ5)

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5話ページ5

「それじゃあ、お母さんたちはこっちでおしゃべりしてるから、倫太郎は石沢さんちの娘さんと遊んだりしてきなさい」

来たぞ、すなりんとの対話。
大事なのは第一印象。決してミスってはいけないぞ…まずは自己紹介からだ。
母親たちの元から少し離れたところに3人で円をつくるように座る。
すると晴那が口を開いた。

「うちは石沢晴那！これからよろしく！」

「わたしは石沢実華。これからよろしく」

「俺は角名倫太郎。よろしく晴那ちゃん実華ちゃん」

((ｳ"ｯ"))

突然の名前+ちゃん呼びに大ダメージを喰らった私たち。
ついつい胸を押さえてしまい、私たちのことをすなりんが心配そうな顔をして見ているのもダメージを増幅させているだけなのだが、それをすなりん自体がわかる訳はないのだ。
その衝撃からなんとか抜け出して顔を上げる。

「えっと、大丈夫？」

「だいじょうぶです！あの、なんてよんだらいいですか？」

「別になんでもいいよ。倫太郎でも、あだ名でも。俺も2人のことなんて呼んだらいい？」

「実華、晴那ってよんでください！」

「そして、すなりんってよんでもいいですか？」

「ん、いいよ」

推しからすなりん呼びの許可貰いましたぁ！！！！！
さらっと名前呼びにしてもらったのはスルーしてほしい。誰にだって願望はあるんです。
というか、いい感じに会話できてるのではないか？この調子で正気を保ちながら頑張るぞ！
次はどんな話題を振ろうかと考えているとき、すなりんの方が先に話題を投げかけてきた。

「ねぇ実華と晴那って何歳？」

「「6さい！すなりんは？」」

「俺は7歳。6歳ってことは今年小学校入学か」

新事実発覚、私たち1年生組と一緒でした。

「じゃあ1ねんせいになったらいっしょにがっこういこ！」

おい晴那攻めたぞ。お前ちょっとニヤついてんじゃねえか隠せてねえぞ。
そしてそれに対する反応は…

「いいよ」

登校時間が一瞬にしてすなりんとのおしゃべりタイムへと変貌を遂げました。

そしてそこからもいろんな話をしてまあまあ仲良くなれたのではないか？
するとすなりんを呼ぶ声が聞こえた。もう帰ってしまうみたいで「じゃあ行かなきゃ」と言ってすなりんが立ち上がった。

「またね」

「「またね！」」

すなりんと会いたいなと早くも思ってしまったのは傲慢だと思う。