私たちの目的は尊い絡みを見ることです (ページ2)

今日:5 hit、昨日:4 hit、合計:342 hit

2話ページ2

まだハイキューキャラでてきません

「2人ともおはよう」
　
「「おはよぉ」」

下へ降りると、この世界での私たちの母親が柔和な笑みを浮かべていた。朝食が出来上がったみたいで、私たちも椅子に座る。
食卓に並べられているのは栄養バランスの取れているおかずたち。そして湯気の出ているおいしそうな白米とお味噌汁。見ているだけで食欲がわいてくるような料理たちを前に、私も晴那もおなかが鳴ってしまう。
私たちの早く食べたいという音が聞こえたのか、母親は少し微笑みながら「いただきますをしてからね」と言ってみんなで手を合わせた。

「「「いただきます」」」

ご飯を食べている間は考え事をしても許されるので(過去の経験からくる自信)今の内に状況整理をしようと思う。

覚えているのは晴那との通話を切って眠った昨日の記憶。
ここは夢の中なのではないか？でもご飯の味1つ1つが感じれるし、食器の重みなどもわかる。
こんな味覚や触覚がはっきりとしいている夢なんてありえない。そうすると、考えられるのはここが現実世界だということ。そんな馬鹿なことはないだろうと思いたいが、なにせそれ以外にこの状況に合うことが考えられないのだ。
とりあえず、朝食を食べ終えたら晴那と話し合って互いの状況確認をしてみよう。

そんなこんなで1人思考を巡らせている間に、気付けば食器の上にあった料理はなくなっていて、もうごちそうさまをしようとしているところだった。

「「「ごちそうさまでした」」」

「10時に角名さん家来るから、それまでに歯磨きとか済ましといてね」

「「すなさんち…？」」

「言ってなかったかしら。昨日お隣に引っ越してきた角名さん、今日うちに挨拶に来るんですって」

私の勘違いじゃなければ、そんな珍しい苗字の持ち主はすなりんしか思いつかないのだが？？？
急な匂わせにオタク仲間がどんな反応をしているのか気になり横を見てみると、晴那が目をこぼれそうなほど見開いている。

「それじゃあ、ママは食器洗ってるからね」

「うん」

まだ推しの匂わせの衝撃から帰って来れないのか、去っていった母親の姿を呆然と見つめている晴那の意識を引き戻す。

「おい晴那もどってこ～い」

「！…おまえ、実華？」

無事意識が戻ってきたようだ。
一旦2人で状況確認がしたいと、急いで、でも丁寧に歯を磨き自分らの部屋へと飛び込んだ。