私たちの目的は尊い絡みを見ることです (ページ1)

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1話ページ1

最初はハイキューキャラでてきません

私たちはとても仲が良い。
趣味だって似ている。
そんな私たちが最近ハマっているのが、「ハイキュー!!」なのである。

「本当に研磨可愛すぎる」

「わかる、なんであんなに可愛いの？え、女子ですか？」

「クロとの絡みが研磨の可愛さを引き立てる」

「音駒全員よきよき」

「ハイキューキャラ全員いいだろ」

「そうだわ」

なんて一生終わらなさそうな話をやめて、晴那に来週の土曜日家に泊まっていいかという話を持ちかける。するとあっさりと許可が出たのでリアルでガッツポーズをしてしまう。

「よっしゃ！語り続けられる！」

「今もう語ってんだろ」

「でもそれとこれとは違う」

もう夜遅くになってしまったし通話を切るかと、話を終わらせる。
明日も学校があるので布団に入り目をつぶる。
さっき晴那と盛り上がっていた妄想話の1つに「もしもハイキューキャラと幼馴染だったら」というものがあった。
結局私たちは腐女子なのでハイキューキャラとそこそこの関係になり、キャラ同士の尊い絡みを見たいという願望になってしまったので、そこからどこの絡みが見たいかという論争が始まった。

「そんな夢が見れたらいいな」と思いながら眠りについた。

そして、目が覚めると…

「あぇ、ここどこだぁ？」

記憶よりも少し高い自分の声が聞こえてくる。それに、寝起きとはいえ舌足らずすぎな気もする。
横を見ると親友の晴那に似ている幼女…というか本人では？

でもなんで晴那が幼くなっているんだ、と考えていると遠くに鏡を見つけた。立ってみると自分の視界が明らかに低くなっているのがわかる。そのことに1つの可能性が思い浮かんだが、流石にそんなことはないだろうと気にとめず足を進める。
そして鏡を手に取って見たものは…

「なんでちいさくなってるの！？」

「うぅ…」

驚いた私の声で目が覚めたのか晴那が声をあげた。
でも万が一中身が晴那じゃなかったらどうしようかと思っていると、晴那が「あえ、実華？」と言ってきたので晴那で間違いないと思う。

「！？なんでうち、ちいさくなって？」

「わかんないけどなんかなってた」

「実華～？晴那～？」

私たちの母親だと思われる人の声が聞こえた。
まだ考えるのは後でいいかと、とりあえず声のする方へと向かった。