112話 国見side ページ8
体育館を出て、校舎内を歩き回る。
「なんで俺がこんな事を……」
何故こんな事をしているかというと数分前に遡る。
.
花園が体育館を走って出ていった後、3年生のレギュラーメンバーとマネージャーで顔を見合わせ何か話していた。
恐らく、誰が様子を見に行くかとかそんな感じだろう。面倒くさい事はお断りなので、金田一の後ろにそっと隠れる。
「くーにーみー君っ！お願いが」
「お断りします」
「最後まで聞けよ国見コラ」
完璧に隠れたはずなのに篠崎先輩に肩を(強く)掴まれた。
いつもより一回り、いや、二回り程高い声でお願いがあると言いかけた篠崎先輩。
嫌な予感がして遮ったが、低い声を出し真顔に戻った。怖すぎる。
「花園を迎えに行ってきてよ。お願いだってば」
「嫌ですって」
「せ・ん・ぱ・い・め・い・れ・い」
「そういうの良くないですよ。ゴリ崎先輩」
「てめマジでぶん殴るぞ。てか、花園連れてきたの国見じゃん、責任取れよ」
「嫌ですって！アイツの迎えは反吐が出るほど嫌なんで」
・
・
・
の攻防の末、塩キャラメル10箱とスイパラ奢り(2つとも及川さんの財布から)に負け、冒頭に戻る。
はぁ……と溜息をつき、窓に手をかける。
中庭を覗いてみると、ベンチに座っている女子を見つけた。
……いた。
「花園。どうすんの、見学すんの？しないの？」
窓を開け、花園に向かって話しかける。
「ひっぐっ、う"っ！ぐに"み"ぐん"！」
うわきったな。
花園の顔は、目も泣き腫らして真っ赤で、鼻水も出てぐっちゃぐちゃになっていた。
「さっさと答えてよ。俺練習したいんだけど」
「す、るっ！もどっ、るっ！」
しゃくりあげながら、俺に聞こえるようにそう言った。
それだけ聞くと、すたこらさっさーという効果音がつきそうなくらいの早足で体育館に戻った。
「(国見君……来てくれた！本当は及川先輩が良かったなぁ、なんて……。高望みはよくないよねっ！
でも、嬉しいなぁ……。私の事好きなのかな？)」
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いちごみるきー(プロフ) - めらんこりっくさん» 私のなんて駄作ですから、あの、はい。すごく下から見てもらったら嬉しいです((( (2018年8月13日 22時) (
レス) id: faf0fe0e83 (このIDを非表示/違反報告)
めらんこりっく(プロフ) - いちごみるきーさん» うっひょあ！大好きだなんて照れますよぉ……///まさかコメントをいただけるとは……(泣)更新頑張ります……(菩薩顔)いちごみるきー様の作品も拝見させていただきますね！コメントありがとうございました！ (2018年8月13日 22時) (レス) id: a771853725 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるきー(プロフ) - 初コメ失礼します!!もうだいすきです早く見たすぎてやばいです、更新待ってます!!がんばってください！ (2018年8月13日 22時) (レス) id: faf0fe0e83 (このIDを非表示/違反報告)
めゆめゆ(プロフ) - めらんこりっくさん» 了解です (2018年8月9日 10時) (レス) id: f98621b8aa (このIDを非表示/違反報告)
めらんこりっく(プロフ) - めゆめゆさん» ありがとうございます！！こちらの方でも紹介したいのですが、URLとかって貼れますかね……？あっ、続きはボードでお話させていただいてもいいですか？ (2018年8月9日 0時) (レス) id: 8c203ad89a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めらんこりっく | 作成日時：2018年8月4日 22時
