131話 ページ27
朝から嫌な予感はしていた。
いや、予感というか感じ……みたいな。
でもまさかこんなことを見るとは思わなくて、目の前の光景に私はただ笑っているだけ。
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数分前___
小春と莉果と未来と昼食をとっていた。
あまりないようなメンバーだったけど、意外と話も合って楽しかった。
少しトイレに行きたくなって、席を立ち用を済ませた帰り。空き教室に誰かいたから興味本意で覗いて見たら何か言っているのは見えて、内容は聞こえないけど真剣な様子だった。
部活の話かな、と思っていた時及川が花園さんの頬に手を添えて顔を近づけていたから、ついというか、反射的にというか。
驚いて扉にもたれかかってしまって、その音でこちらに気づかれ冒頭に戻る。
なにか焦っているような及川と、楽しそうに、でも邪魔されて悔しそうな顔をした花園さんが目の前にいた。
いやっ、あの、これはっ!と、必死に弁解しようとする及川。
私も動揺していて、それを悟られないようにと笑ったつもりだった。でも、はは、とこぼれる途切れ途切れの言葉には全く
「え、と、大丈夫だから!信用してないって訳じゃなくてその……本当気遣いとか何もいらないし、だからその……」
震え混じりにやっと言えた言葉も自分では何を言っているのか分からなくて、ただ。ただ。
「気にしなくて、良いから……!」
そう言って、3人のところへ戻った。
私に飽きたのなら言えばいいのに。
ちゃんと恋人っぽいことなんてしたこと無かったのに、花園さんが来て、余計及川と話せなくて。
これじゃあ、前の方が楽しかった。
バン!!
両手で机を叩き、3人の意識をそちらに向ける。
行きどころのない怒りも、込められているけど。
「え、っと。Aちゃん、どうかしたの……?」
小春が恐る恐る聞いてくる。莉果もサンドイッチを食べながらいつもと違う私を見て不思議に思った。
「どしたのA。みんないるのにこんなことするなんてらしくな……!!」
私達は教室で食べている。莉果の言う通り、他の人がいるのに“いい子ちゃん”を演じていることを知っているから変だと思うのは無理もないだろう。
でも、みんな私の様子を見て驚いた。
「Aちゃん、なんで泣いてんの……!」
未来の驚いた顔は、ぐちゃぐちゃの視界によりよく見えなかった。
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いちごみるきー(プロフ) - めらんこりっくさん» 私のなんて駄作ですから、あの、はい。すごく下から見てもらったら嬉しいです((( (2018年8月13日 22時) (レス) id: faf0fe0e83 (このIDを非表示/違反報告)
めらんこりっく(プロフ) - いちごみるきーさん» うっひょあ!大好きだなんて照れますよぉ……///まさかコメントをいただけるとは……(泣)更新頑張ります……(菩薩顔)いちごみるきー様の作品も拝見させていただきますね!コメントありがとうございました! (2018年8月13日 22時) (レス) id: a771853725 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるきー(プロフ) - 初コメ失礼します!!もうだいすきです早く見たすぎてやばいです、更新待ってます!!がんばってください! (2018年8月13日 22時) (レス) id: faf0fe0e83 (このIDを非表示/違反報告)
めゆめゆ(プロフ) - めらんこりっくさん» 了解です (2018年8月9日 10時) (レス) id: f98621b8aa (このIDを非表示/違反報告)
めらんこりっく(プロフ) - めゆめゆさん» ありがとうございます!!こちらの方でも紹介したいのですが、URLとかって貼れますかね……?あっ、続きはボードでお話させていただいてもいいですか? (2018年8月9日 0時) (レス) id: 8c203ad89a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めらんこりっく | 作成日時:2018年8月4日 22時