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・・・
「飯塚千里さん…っと」
クラスから趣味・嗜好まで次々と質問に答える。
赤髪の男子はそれを手記に書き込んでいく。
それを横目に、奥では先程の金髪の男子と茶髪の男子がひそひそと話している。が、丸聞こえだ。
「なぁ椎名君。オレ部長の声初めて聞いたんやけど」
「俺もだ、一ノ瀬」
「しかもあんな喋り方なんやな。ちょっと意外」
「だな」
「2人とも、今は静かにね」
「ごめッ…すんません…」
「………」
人の良さような笑みを浮かべて優しく注意する、
茶髪に黒縁メガネをした2年生の男子。
「あ!」
その姿を見るなり、思わず立ち上がってしまった。
「どうかした?」
首を傾げるポニーテールの2年生の女子。
「加瀬っち。知り合い?」
「いえ…恐らく初対面かと思われます」
加瀬…?
「すみません人違いだったみたいです…」
「僕に似た方にお会いしたことが?」
「はい…」
その澄んだ青い空を映したような綺麗な青い瞳…
「あ、あの!今回のご相談なんですが____
________白鳥(シラトリ)雪那(セツナ)を探して下さい」
「!」
一瞬、僅かにポニーテールの女子が反応した気がした
「つまり、その加瀬に似た人物を探し出してほしい…というのが今回の御依頼内容…でよろしいですか?」
「はい」
「…分かりました」
パチン
「さぁお前たち、仕事だ。3秒で支度しな」
白髪の女子生徒がそう言った途端、空気が変わった。
________ようこそ探偵部へ。1名様ご案内________
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作者名:マルトメティー | 作成日時:2021年5月23日 17時