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Chapter0 ページ3

・・・






華舞乃(カメイノ)高校には、知る人ぞ知る部活が存在する。
表立った活動はしておらず、3年生、ましてや教師の間でもあまり知られていない、存在感の薄い部活動。






その名も____________









______________________"探偵部"









その存在は未だ謎である。部員は僅か6名ほどで、
旧校舎北棟4階、西昇降口の側にある…元はオカルト研究同好会があった部室で活動しているらしい。









そんな噂に興味を持った女子生徒が1人____







16時半。破れたカーテンから覗く緋色の空。





たしか…ここに…………あった!









"探偵部"








色褪せも酷く、文字も薄れかけたドアプレートには
確かにそう書かれていた。








「…よし!」

高鳴る鼓動を抑え、控えめにノックをする。






コン、コン、コン…






すると「どーぞ」と中からの声。






……さぁ、深く息を吸って、






ゆっくりとドアノブに手をかけて…








「し、失礼します!!!
 あ、あの!探偵部さんはこちらで合ってますか⁉︎」





訪れる沈黙。恐る恐る顔を上げると…



「……」




目の前には金髪にピンク色の瞳の見知った男子が立っていた。その後ろにも数人の生徒がいた。




「…あ、ああああの…すみません間違えまし…」
「奥のソファーへどうぞ」



「…………へ?」

「うちに用があるんじゃないの」



とりあえず中入ってと腕を引かれ、部室に足を踏み入れる。そのままソファーの前へと引っ張られる。




「驚かせてすまないね。ほら、しーちゃん笑顔」
「…………」
「椎名?」
「………チッ」
「まいったなぁ」



なにやら不機嫌そうな金髪の男子。
気にしないで、と向かい側のソファーに赤髪の男子が座る。座るよう指示され、私も腰を下ろす。





「さて、今回の御用件は…と言いたいところだけど、
  キミ…うちに来るのは初めてだよね?」



肯定の意味を含めて頷く。



「お名前を聞かせてもらっても?」



「はい。私の名前は________________

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作者名:マルトメティー | 作成日時:2021年5月23日 17時

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