ペットシッター2 (ページ9)

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お姉さんページ9

「すみません。」

『あはは笑

いえいえ。じゃあ。』

お姉さんが去って行く。

「あの！…安田さん、元気にしてますか。」

お姉さんが振り返る。

『え、っと～…あっ！思い出した！

前フラ預かってくれてた子！』

「あ、はい。」

『うーん…、

多少歩けるようにはなったけど、

まだまだ元気にはなってないかな。』

「え、あの…歩けるようになったって…。」

『…知らへんの？

章大、髄膜腫っていう病気で倒れて、

腰と足、骨折して入院してるねん。

手術した時、フラ預けてた時やったから知ってるんかと思ってた。』

「うそ…。

あの、その病気っていつからだったんですか。」

『んー、去年の2月くらいかな。

それで、手術してでもひどくなったのは3ヶ月前くらい。

あ、もしよかったら病院にも来てあげて。

○○病院やから…』

「は、い。」

そう言ってお姉さんはドアの方に向いて歩き出した。

『あ！』

お姉さんの声で振り返る。

『もしかして名前、Aちゃんやったりする？』

「え？…そうです。」

『笑そっか。あなたが、、、。

あの、章大がたまに夢見ながら呟くことがあるんやけど

何言ってるんやろうなって聞いてみたらAちゃんって言ってて

あはは笑誰なんやろう思ってたんやけど…』

「安田さんが…？」

『うんうん、めっちゃ意外そう笑

でも、もっと前から章大はAちゃんのこと好きやったよ。』

「え？」

『んふふ笑だってフラのときに

しつこく章大に聞いたら俺の片想いやっていってたから笑』

「安田さんが…？」

『そう！あっ、こんなに言ったら章大に怒られる。

じゃあ！！』

そう言って帰って言ってしまった。

私はどうしても彼に会いたくなって病院に駆けつけた。