ペットシッター2 (ページ2)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:13,631 hit

むかつく秘書ページ2

攻次の兄です言うたら、意外とすぐに通してもらえて

大きい部屋に通された。

Aちゃんが住んでた家はいかにもお嬢様が住んでそうな

大豪邸！って感じの家で…

これでよう俺とかやすとおったなってめっちゃ気が引けた。

ほんでぼーっとしてたら執事？って言うか秘書っぽい人が

お茶持ってきてくれてなんか、菓子寄りでも持ってこれば良かったって

後悔してたら秘書さんが俺に話しかけた。

『あのー、先日は申し訳ございませんでした。』

「あー、えっとー？先日？なんかありましたっけ？」

『えっ？あ、うちの社長が功次様のご好意を断りなさったみたいで…。』

「あー、はい。」

『社長どうかなさってるんだと思います。

私は昔からお仕えさせていただいておりますが

東京に研修に行かれなさってから変な人たちと交流する機会がなさったそうで

それから、いろんなことを吹き込まれてみたいで…』

「はぁ…」

『全く、いい歳して本当に情けないです。

本当、テレビに出てる方ってろくな方いらっしゃらないですよね。』

俺は、それまで我慢できたけどその後の言葉が俺ややす、今までやってきたこと、

全てを否定された気がしてならんかった。

そして俺のイライラは頂点に達した。

「あの！ろくな奴おらんとかいうてるけど

そんなことないですから。

俺もヤスもちゃんとAのことちゃんと大切にしてのことやし、

それにろくな奴っていうのはAちゃんを縛り付けてる

あなたみたいなこと言うんじゃないんですか？」

その時、俺が秘書の人の顔を見るととてもびっくりしていた。

でも、その人は何を吹き込まれてるのかすぐに平然として

『お嬢様を東京へ引っ張りなさったのはあなたの友人でしたか。

…申し訳ございませんが、お引き取りお願い頂けますか。』

そう冷たい声で言った。

俺はこのまま引き返してもうたら一生あの子に会われへん気がした。

けど、この人が警備員呼ぶ勢い持ってたから

出ざる終えたくなった。