#56 【Ren】 ページ8
Ren side
昨日、Aから連絡がきて
“話したいことがある”と言われた。
何を言われるのか正直怖かった。
A『廉くん、お待たせ。忙しいのに…ごめんね…？』
廉『大丈夫やよ。とりあえず人やばいから場所だけ変えよか。』
A『うん。』
少し離れたところにある小さなカフェに入った。
表情が冴えないA。
廉『ゆっくりでええよ。』
A『あのね…私…』
廉『うん。』
A『これ…見て欲しい…』
そう言って渡されたのは
この前、Aの机で見た病院の封筒だった。
廉『…』
A『手術しなきゃいけないって…もうあんまり時間もないって…』
廉『…うん…。』
A『失敗するリスクも少なくないの…廉くんのことを忘れるかもしれない…』
廉『…俺…さ…知ってたよ。病気のこと。ごめん。』
A『え…』
廉『Aが泣き崩れて寝ちゃった時に、見つけて見てん…勝手にごめん。』
A『そうだったんだ…』
廉『…なぁ…A…？俺さ、約束したやん。』
A『約束…っ…』
震える手をそっと握りしめた。
そして目を見て俺の想いを伝えた。
廉『俺は何があっても、Aを嫌いになったりしやんよ。ずっとずっと想ってる。』
A『廉くん…っ』
廉『ごめんな。俺の仕事のせいで。ずっと曖昧に苦しめて。』
A『そんなことっ…』
廉『たとえ、Aに記憶が無くなって俺を忘れても、俺はまたAに好きになって貰えるようにさ…』
A『ｸﾞｽｯ…』
廉『何度だって話しかけるし、何度だって思い伝えるから。』
廉『俺の中から、Aが消えることは絶対にない。』
A『ｸﾞｽｯ…廉くん…』
廉『まださ…一人前にはなれてないから…約束叶えてあげれへんけど…っ…Aを思う気持に嘘はない。』
今までだって数え切れないほどの困難を
乗り越えてきたんやから…絶対に大丈夫。
俺とAなら。絶対に。
廉『一緒に頑張ろう。だから手術受けて欲しい。』
A『ｸﾞｽｯ…』
廉『このまま、Aがいなくなることの方が、何倍も辛い。大丈夫。絶対に。』
A『…うんっ…』
廉『なんてたって、俺がおるんやからな。』
その言葉に安心したのか
やっと笑ったA。
一緒に頑張ろうな。
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愛結(プロフ) - りんねさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて良かったです(；＿；)私自身結末など悩んで一生懸命書き上げたので嬉しいです！ありがとうございました！！ (2020年2月16日 2時) (
レス) id: fafc051b10 (このIDを非表示/違反報告)
りんね(プロフ) - 最初はハッピーエンドで終わるのかなって思ったらめちゃめちゃ感動しました、、 (2020年2月15日 0時) (レス) id: 2bd70e4347 (このIDを非表示/違反報告)
愛結(プロフ) - もちさん» コメントありがとうございます！！そう言っていただける作品にできて良かったです！！ありがとうございました！！ (2020年1月27日 12時) (レス) id: fafc051b10 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - すごく感動しました！！ 涙が止まりませんでした・・！！ (2020年1月25日 15時) (レス) id: 0830f30708 (このIDを非表示/違反報告)
愛結(プロフ) - 涼宮美桜さん» 全作コメント本当にありがとうございました！たくさんコメント嬉しかったです(＞＜)いつかまた戻ってこれたらなと思ってます。本当にありがとうございました！ (2019年12月4日 17時) (レス) id: 1018dea13c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛結綾 | 作成日時：2019年10月8日 8時
