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story 91 : 廉 side ページ43
廉 side
大学生になったら俺は1つ
決めていたことがある。
廉『さてと、Aに電話するか。』
受験勉強が始まってから
なかなか構ってやれなくて
でもいつも寂しいくせに“勉強頑張って！”とか
言ってくれるのがA。
pururu…purur
いつもなら2コールもしないうちにでるのに
今日は何度かけても出ない。
おまけにLINEも既読が全くつかない。
おかしいと思って家に行くと
玄関でAのお母さんがしゃがみこんでた。
廉『おばさん、どうしたん？Aは？』
A母『廉…くん…。Aを探してあげて…』
廉『え…？』
A母『実は…』
廉『…探してきます…。』
全てを聞いた。
離婚すること。街を引っ越すこと。
それがどれだけAにとって辛いことか
わかるから…きっとどうしたらいいかわかんなくて家を飛び出したんだろう。
A、俺だって離れたくない。
でもそれ以上にいま、そばにいない事
全く連絡に出ないことの方が
心配で不安だ。
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作者名：愛結綾 | 作成日時：2018年10月4日 9時
