好きだと素直に言えたなら Ⅱ《Ren.N》 (ページ32)

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story 80 : 廉 side ページ32

廉 side

あれから数ヶ月。
まだAの記憶は戻らなくて。
俺は朝練があって先に学校に行った。
練習が終わってAの教室に行くと
Aが居なくて、クラスの子に聞いた。

廉『今日Aは来てるやんな？』

ク『きょ、今日は来てませんよ？』

廉『え？わかった…ありがとう。』

どうゆうこと。来てない…？

pururu…purur

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
着信:Aのお母さん
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

廉『もしもし？！』

A母『廉くん？！A学校に来てる？』

廉『それが来てないらしくて』

A母『Aが居ないの…部屋にも、病院も行ったんだけど居なくて…』

廉『え…』

A母『部屋にね、自分の記憶を思い出しに行ってくるって…書いてる紙があって…』

廉『俺、今から探してきます。』

どこだ。どこにいる。
何してる…？

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
着信:平野紫耀
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

廉『紫耀？どうした？』

紫『大学行く時にAちゃんに会って、写真1枚持って、必死にその場所探してた。』

廉『写真…？』

紫『絶対に思い出さなきゃいけないから…って。』

廉『…あのバカ…』

紫『なんかあったか？』

廉『ありがとう、紫耀。助かった。』

電話を切って俺は、学校を飛び出した。