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story 79 ページ31
1枚1枚の写真を
廉くんは丁寧に教えてくれた。
だけどただ1枚教えてくれないものがあった。
A『廉くん、この写真は…』
廉『これ…これだけは…思い出してほしい…』
A『え…』
その写真はどこか小さな丘なのか
周りにはお花が沢山咲いていて
私も廉くんもすごく笑顔で笑ってた。
廉『これだけは…思い出して…』
A『わかった、頑張るね。』
廉『A…』
A『頑張る。』
廉くんが帰ったあと
もう一度写真を見直した。
この場所に行けば何か掴めるかもしれない。
A母『懐かしい写真ね。』
A『お母さん、これどこかわかる…？』
A母『もちろん、でもこれは貴方が思い出して、きちんと辿り着くべき場所だと思うわ。』
A『え…』
A母『廉くんとの一番大切な思い出でしょ。』
A『一番大切…。』
思い出したい。
この写真の示すものを。
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作者名：愛結綾 | 作成日時：2018年10月4日 9時
