好きだと素直に言えたなら Ⅱ《Ren.N》 (ページ23)

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story 71 ページ23

廉や紫耀くんと過ごす時間は楽しくて
本当にあっという間に時が流れた。

紫『なぁ、そろそろ俺を先輩呼びしないで(笑)』

A『え、あっ、えっと、紫耀…くん？』

紫『紫耀がいいけど、まぁ良しとしよ(笑)』

あの日から紫耀先輩って呼ぶと拗ねる紫耀くん。
だからあの日から紫耀くんって呼んでる。

廉『なんか紫耀とAさ、前より仲良くなってない？！』

紫『バイトは俺が独り占めやから(笑)』

A『独り占めって…(笑)』

廉『くっそ、俺もバイトしよかな(笑)』

こんな3人の何気ない会話がたまらなく楽しかった。

廉『まぁ、楽しいからいいけど(笑)』

A『えへへ、廉、紫耀くん、ありがとう。』

紫・廉『ん？』

A『廉は私と付き合ってくれて、守ってくれて。紫耀くんはこんな私と仲良くしてくれて。』

紫『あはは、当たり前やろ。』

廉『相変わらずのあほやな。』

紫・廉『俺たちがしたくてしてるんやから。』

A『えへへ、ありがとう。』

こんな時間がずっとずっとずっと
続くと信じてたのに。
高2の夏を迎える時。
私達にあんな試練が訪れるなんて。
きっと廉も私も思ってもみなかったよね。