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story 56 ページ8

バイト中の廉は普段と違うくて
すごくかっこよかった。

廉『いらっしゃいませ、何にされますか？』

客『コーヒーひとつ。』

廉『かしこまりました。少々お待ちください。』

バイトをしていたことがあるのだろうか
と思うくらいの慣れた手つき。
私は少し寂しさも感じた。
知らない廉を見たような気がして。

紫『Aちゃん、笑顔笑顔！！お客様の前だよ！』

A『っ…ごめんなさい。気をつけます。』

紫『ん、頑張ろぉ。』

廉とはずっと一緒にいたはずなのに
まだまだ知らないところがたくさんあるんだ。

廉『A〜コーヒーひとつやって。』

A『廉バイト慣れてるの？』

廉『いや、初めてやで、だからめっちゃ緊張してる(笑)』

A『そっか、これ、お願いします。』

廉『？…はーい。』

廉をもっと知りたい。そう思った。

紫『……』

A『がんばらなきゃ…。』

紫『そんなに廉が良い…？』

A『…え…？』

紫『廉じゃなきゃ、ダメなの…？』

story 57 : 紫耀 side→←story 55 : 廉 side



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作者名：愛結綾 | 作成日時：2018年10月4日 9時

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