散りゆく花の声を《Ren.N》

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廉 side

少し前に病院にAがいるんじゃないかって
探しに行った時だった。
Aの主治医の先生の名札が変わってた。
そこに書いていたのは“遠藤 拓人”の4文字。

廉『先生、名前変わったんですか？』

医『き、君は確か…あ、えっと、違うよ。』

明らかな動揺と今までの意味深な言葉。
俺はAから実の父親の名前を聞いた時に
会わせなきゃ行けないと思った。

A『“どうゆうこと？逢いに行くって、どこに？”』

筆談でそう話すA。

廉『病院だよ。Aの本当のお父さんはそこにいるから。』

動揺するAとみんなで病院に来た。

廉『あ、いた。遠藤先生！！』

医『！！！！！！！』

A『……？』

廉『A、この先生が、本当のAのお父さんだよ。』

勇『え、この人…って…』

玄『Aの主治医の…』

A『“どういうこと？先生は違う名前で…私のお父さんは…どこにいるのか分からないんだよ？！”』

すごい勢いでペンをとるA。

医『A…どうしたんだ。なんで筆談なんてしてるんだ。』

廉『貴方が突然Aの目の前から姿を消したあと、父親になった人、そして本当の母親から受けたもののストレスでこうなったんです。』

医『…！！！…本当なのか…』

A『“お父さん…なの…？”』

医『……』

看『全てをお話されてはどうですか。娘さんの為に。』

A『！！！！！』

震えるAの手を握った。

廉『大丈夫。俺たちがいる。だからちゃんと知ろう。』

紫『俺たちがいるからさ。』

ここまでの苦難を味わったんだ。
本当のことを知る権利はある。

医『場所を変えようか…。』

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