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思い出として真新しくなっていた文化祭も終わり、２学期の中間テストで一気に現実に戻された。
今日からまた補習が始まるらしく、花火の時以来に空き教室の扉を開ける。
「……えっ」
いつもの机。生徒が使う机を向かい合わせにして置いていたところに、新たに1つ机が置かれていた。
……しかも、もう既にそこに人は座っていて。
横顔から分かる人物。上履きを見て、やっぱりそうだと確信する。
「あ、…え、っと、ごめんなさい。今から補習でここ、使うんですけど…」
「……」
つん、とした表情で私のことを見る彼女…倉月さんは何も言わずに、むしろ睨んでいるようだった。
なんで倉月さんがここに…
思いがけない出来事に動揺は隠せず、 無視されたことに恐怖しながらも自分の席へと向かう。
…先生何か言ってたっけ、場所変わってないよね…？空き教室なんて滅多に使わないし…
「ねぇ、」
「！……はい」
「あんたがくろ先生に教えてもらってる子？」
ピリ、と感じる嫌な雰囲気。
このままこの場にいたら、心臓止まるんじゃないかってくらい怖くて冷や汗が出てくる。
…顔が整っている人の真顔、めちゃくちゃ怖い。
「あ、…はい」
「あのさ、」
倉月さんが次の言葉を続けようとした時勢いよく扉が開く。
「ごめん、プリント刷ってて遅れちゃった。
あれ。今日からだっけ？倉月さんも補習やるのって」
「え、…あの、」
「ちょっとくろ先生ー？私の事忘れないでよ〜！」
勢い余った大きな音にびくりと肩を上げて振り返れば、クロノア先生が両手にプリントを抱えて入ってきた。
………なんてタイミング…
…それよりも。
さっきの雰囲気はどこにいったのか、見るだけで胃もたれのしそうなほどの甘い言動にさすがの自分もうっ、と声が出そうになった。
倉月先輩…そういう人なんだ。
非日常たっぷりの今。
立ち尽くしたままの私に、先生は眉を下げて笑いかけてくる。
「ごめんね、倉月さん先輩だから緊張するでしょ？」
「あ、…いえ。大丈夫です」
怖がらなくて大丈夫だよ、とも言われたけれど、正直あの後の記憶は彼女の睨みによって曖昧だ。
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かめそん(プロフ) - 羽鶴さん» いつもコメントありがとうございます…！ぜひ大人なkrさんを楽しんで頂けたらと思います！ (4月1日 23時) (
レス) @page1 id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴(プロフ) - 新作だ…！大人なクロノアサさんまじかっこいいです！応援しています！ (3月28日 1時) (レス) @page18 id: fcd2bda98b (このIDを非表示/違反報告)
かめそん(プロフ) - 紅茶さん» 今回も読んで下さりありがとうございます…！コメントくださって嬉しい気持ちでいっぱいです。紅茶様も体調には十分気をつけてお過ごしください！ (3月26日 14時) (レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
紅茶(プロフ) - 新作ありがとうございます！今回も気になる設定だし推しが先生だしでもう最高です！またかめそん様のお話が読めることを嬉しく思ってます！最近は花粉症がひどいらしいので気をつけてくださいね。 (3月24日 22時) (レス) @page15 id: 8df0b94832 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かめそん | 作成日時：2024年3月23日 20時
