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「はい、お疲れ様」
「………あ、…ありがとう…ございます…」
嫌な予感は見事的中。
足早に店から出たはいいものの、目の前に立たれたスーツ姿の先生を見て、ガチリと身体は固まる。
……やっぱり、怒られる…
「Aさんはお家どの辺？」
「……い、家ですか？」
「ん、そう。家」
……拍子抜けだ。なんで、家なんか……
そう思いつつ、混乱した頭で説明すると笑顔になるクロノア先生。そのまま私の横につく。……もしかして、
「…送ってくれるんですか…」
「当たり前だよ、20時なんてもう真っ暗だし…高校生でも危ないんだから。送るよ」
私の顔を見て頷く先生に、私はぽかんと口を開けてしまう。開口一番で怒られると思っていたのに、斜め上の回答にびっくりだ。
個人的に20時はまだ大丈夫と思っていたけど……
そういえば夏休み前の補習の時も、18時を過ぎて大丈夫かって心配してたっけ…
ここは先生のお言葉に甘えよう。
そう思いお礼の言葉を言うと、先生はどういたしましてと笑ってくれた。
「＿＿＿それで、アルバイトの件だけど」
「あ"ー……はい…」
そうですよね、そこで終わるわけないですよね。
上手く動かない首を動かし彼の顔を見ると、その顔はいつもの笑顔と変わらなかった。
むしろびくびくしている私を楽しんでるかのように笑っていて。
「んふ、生活指導の武本先生が見たら明日は反省文だろうけど…
高校生なんてお小遣いとかじゃ生活難しいでしょ？俺も実際してたし……ここはお見逃し、ってことで。…ね？」
「え……いいんですか？」
「うん。…あ、でも俺があそこのカフェよく使ってる、ってことは他に内緒ね。
高校から近いのに同業者とか生徒も居なくてありがたい場所だからさ」
口に人差し指を置いて話す先生にこくりと頷く。
こんなにあっさりバイトの話が終わるなんて思わなかったから、先生のゆるい雑談についていくことも難しかった。
いつもは校内で見ていた先生の姿を、真上の街灯は明るく照らしてくれて。
そんな彼を眺めて視界はチカチカと煌めいて見えた。
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かめそん(プロフ) - 羽鶴さん» いつもコメントありがとうございます…！ぜひ大人なkrさんを楽しんで頂けたらと思います！ (4月1日 23時) (
レス) @page1 id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴(プロフ) - 新作だ…！大人なクロノアサさんまじかっこいいです！応援しています！ (3月28日 1時) (レス) @page18 id: fcd2bda98b (このIDを非表示/違反報告)
かめそん(プロフ) - 紅茶さん» 今回も読んで下さりありがとうございます…！コメントくださって嬉しい気持ちでいっぱいです。紅茶様も体調には十分気をつけてお過ごしください！ (3月26日 14時) (レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
紅茶(プロフ) - 新作ありがとうございます！今回も気になる設定だし推しが先生だしでもう最高です！またかめそん様のお話が読めることを嬉しく思ってます！最近は花粉症がひどいらしいので気をつけてくださいね。 (3月24日 22時) (レス) @page15 id: 8df0b94832 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かめそん | 作成日時：2024年3月23日 20時
