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「先生！補習は？！」
「え、……あぁっ！ごめん！すっかり忘れてた…」
笑顔から一転、すぐに焦りを出した彼は両手を合わせて私に謝ってくる。
とりあえず暑いから中に入ろうと促すと、後ろから着いてくる生き物……
「……ねこ、」
「ん？…ふふ、可愛いでしょ。」
"みゃー"
まだ身体は小さくて、必死に鳴いているその姿。思わずしゃがんでしまう。
…なるほど、これは先生がずっとここにいる理由が分かるかも…
寄り添ってくる白猫に癒されながら撫でていると、日陰が出来た。
上を見上げると、先生は私と白猫のことを見て微笑んでいて。
「その子春に生まれたばっかなんだ。親猫も奥の方に居るんだけど」
「へぇ……親猫はこっちに来ないんですか？」
「前はよく警戒されてたんだけどね…餌とか水とかあげに行ったら認められたみたい」
雑草の間をかき分けるように眺めると、そばに居る白猫よりも幾分大きい猫が私たちのことを見つめていた。
思わず、というべきかぺこりと会釈をすると、クロノア先生に笑われてしまった。
「ふふっ…さ、熱中症になったらいけないから入ろっか」
「これでなったら先生のせいですからね」
「……反省してます」
…あ、下がった。
先生の眉毛を見てそう思う。へらりと笑いつつも申し訳なさの伝わる声色を聞いて、感情表現が上手な人だなぁと感心しつつ中に入ると、ようやく涼しさを取り戻す。
先生は長い時間あそこに居たからか喉が渇いた、と自販機で水を買っていた。
「………先生の猫好きは本当なんですね」
「そりゃね、大好きだよ」
「……へー…」
思わず返事が遅れてしまった。
前もこんな会話したはずなのに、"大好き"だけが置いてけぼりされたように私の脳内で響く。
……大好き、か
「じゃあ予定時刻より遅れたけど補習始めよっかー……Aさん？」
「……あっ、はい！大丈夫です」
なに、熱中症？なんて言いながら近付いてくる先生を軽く躱しつつ首を振ると、小さく笑う。
少し遅めの補習時間。
大好きという言葉に胸がときめいたなんて、おかしな話だ。
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かめそん(プロフ) - 羽鶴さん» いつもコメントありがとうございます…！ぜひ大人なkrさんを楽しんで頂けたらと思います！ (4月1日 23時) (
レス) @page1 id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴(プロフ) - 新作だ…！大人なクロノアサさんまじかっこいいです！応援しています！ (3月28日 1時) (レス) @page18 id: fcd2bda98b (このIDを非表示/違反報告)
かめそん(プロフ) - 紅茶さん» 今回も読んで下さりありがとうございます…！コメントくださって嬉しい気持ちでいっぱいです。紅茶様も体調には十分気をつけてお過ごしください！ (3月26日 14時) (レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
紅茶(プロフ) - 新作ありがとうございます！今回も気になる設定だし推しが先生だしでもう最高です！またかめそん様のお話が読めることを嬉しく思ってます！最近は花粉症がひどいらしいので気をつけてくださいね。 (3月24日 22時) (レス) @page15 id: 8df0b94832 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かめそん | 作成日時：2024年3月23日 20時
