ふたりきり ページ1
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「…いなくなったら?」
「そう。ぺいんとの目の前にいなくなったら」
"どうする?"
彼女は俺を試すかのような目つきで笑う。あぁまたいつもと同じような話か、なんて思いん"ーなんて低い声が出た。
どうすると言われても、いなくなったらなんて。
「……探すかな、見つかるまで」
「……さがす、」
「うん」
なにかダメだったろうか。
もう一度彼女を見ると、考える素振りをしてそれからそうかと呟いた。
「なるほどねぇ〜、ぺいんとはそうかぁ〜」
「え、なに。なんだよ」
「いや〜なんでも?」
「はぁ?!」
ガタリと身を乗り出してそう言った。怒りとかはないけれど、なぜそれを聞いたのかが分からないし、その含みのある言い方はずるいだろ。
けたけたと笑い声を出す彼女が楽しそうで、思わず俺も笑ってしまったけど、
それでも良いと思ってしまうほどに、俺は彼女のことが大好きだ。
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かめそん(プロフ) - 羽鶴さん» さくっと読める作品だったのでそう言って頂けて嬉しいです;;;;ありがとうございます! (12月19日 20時) (レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴(プロフ) - 雰囲気作品も最高すぎます…!寝る前に丁度良かったです…!面白かったです!! (12月19日 0時) (レス) id: fcd2bda98b (このIDを非表示/違反報告)
かめそん(プロフ) - カフェラテ好きののあ。 さん» この作品まで読んでくださるとは………!ありがとうございます…!;;とっても嬉しいです……! (12月17日 21時) (レス) id: 6cbebaf974 (このIDを非表示/違反報告)
カフェラテ好きののあ。 - ヴゥpeざん...!(号泣)初めて小説でこ”ん”なに泣きまじだ。 (12月16日 13時) (レス) id: ee761176f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かめそん | 作成日時:2023年2月23日 17時