40.安堵 ページ41
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「ひっ…ちょっ、高っ…！
…まって、速すぎない……？」
「逃げることも任務のひとつなので。それより怪我はありませんか？」
さすがにビルから落ちるのは怖すぎた。
喉がキュ、と締まってるの感じながらも頷くと、トラゾーさんは静かに微笑んでくれた。
もう着くから、という言葉と未だ私を抱えて走っている彼のことが信じられず、ズンズンと進む景色に困惑するばかり。
私の気持ちは変に冷静だけど、手に汗を握る場面が多すぎた。
今更ドクドクと鳴り出す心臓を落ち着けるように、ぎゅ、とトラゾーさんの首の後ろに回している腕を強くする。
「………怖かったですか、任務」
「……いいえ。意外と私、冷静でいられるみたい」
「ふっ…それは素晴らしい。やはり私の考えは間違ってなかったですね」
ふと後ろを見ると、もう既に彼らは追ってきていなかった。
やっと撒けた……
ふぅ、と息を吐いたと同時に止まった景色。
「着きましたよ」
「えっ、あ、…ありがとう」
さぁ早くとドアを開けられ、乱雑に投げられた私の体と、それを押し込むように入ってきたトラゾーさん。
シートベルトを締める時間すらなく、車は発進。
思わずちょっと！なんて声を荒らげると、運転席の方から笑い声が聞こえた。
「ふふっ、お疲れ様。」
「お前らなぁ〜〜今日は情報収集だけだって何っ度も……」
「まぁまぁいいじゃないですかっ！緑さんが正解導き出しちゃったわけだし！」
上からはお怒りメールばっかりだけど！なんて笑い飛ばすしにがみさんの言葉。
さっきぶりなはずなのに、なんだか長く会っていなかったような気もしてきて思わず安堵のため息が漏れた。
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かめそん(プロフ) - 羽鶴さん» コメントだけでなくお気に入りにまで入れてくれてありがとうございます…！とっても嬉しいです！これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします！ (11月11日 11時) (
レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴(プロフ) - 鳥籠の中面白かったです！夢主ちゃんが可愛いし、恋愛表現が無い所がお話を読みやすくてよかったです！お気に入り作者様に追加させて頂きますね、がんばってください！ (11月10日 16時) (レス) @page43 id: fcd2bda98b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かめそん | 作成日時：2023年8月20日 13時
