4.性別 ページ5
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「おー、起きたんだ。おはようA」
「馴れ馴れしく呼ばないで」
「辛辣すぎッ！」
腹から出ている声は、どこか聞き覚えがあった。
すとん、と椅子に座って声のした方を見ると、頬杖をして面白そうに私を眺めている彼…
「…昨日の人？」
「はは、せいかーい。
黄色もといぺいんとです、よろしく」
へらへらと笑いながらこちらを見てくるのは、勿論嬉しいなどという善い言葉は出なかった。寧ろ不快であり、今すぐにでもこの場を逃げ出したい。
そうだ、お父様に迎えに来てもらえればいい。今ならきっと秋間財閥の娘が居ないと日本中が大騒ぎになっていることだろう。
…しかし不思議だ
こんなにも私は"誘拐"という言葉がぴったりな状況だというのに、全くもって恐怖感がせり上がってこない。
目の前には知らない男が4人いて、これから何をされるというのも分かるわけないのに、なぜか震えることなく当たり前のように座れているのだ。
「まぁご飯を食べながらお話しましょう。色々気になることもあるでしょう」
「……」
にこりという効果音が合っている彼は、緑色のジャケットを羽織っていた。きっとこの人も緑色だとか呼ばれているんだろう。
日常と違う雰囲気に飲み込まれて全くお腹が空かないけど、目の前にあるなら食べた方がいいだろうな、
そう思いつつ、私はフォークを手に取った。
「いっただきまーす！」
「…………貴方女の子なの？」
隣から聞こえたのは、誰よりも高くてよく通る声。なんだったら私よりも高いかもしれない。
パッと見男性だと思っていたけど、声を聞いてさらに謎が深まった。…この人、性別どっちなんだろう。
顔をもう一度確認するように横を見れば、パチリと目が合った。
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かめそん(プロフ) - 羽鶴さん» コメントだけでなくお気に入りにまで入れてくれてありがとうございます…！とっても嬉しいです！これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします！ (11月11日 11時) (
レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴(プロフ) - 鳥籠の中面白かったです！夢主ちゃんが可愛いし、恋愛表現が無い所がお話を読みやすくてよかったです！お気に入り作者様に追加させて頂きますね、がんばってください！ (11月10日 16時) (レス) @page43 id: fcd2bda98b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かめそん | 作成日時：2023年8月20日 13時
