31.安心 ページ32
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ぺ「A〜、ちょっと失礼するな〜」
「っ、あ、ぺいんとさ…」
軽い言葉に、ぽんぽんとリズム良く背中を叩かれる。
ほぼ抱きしめられている状態が数分続くと、ぺいんとさんの心臓の音が聞こえて少しずつ冷静になった。
ようやく深い息を吸って、段々酸素が脳まで回り出した時映りこんだのは優しい表情のぺいんとさんと、心配そうに見るらっだぁさんの姿。
「……ごめんなさい、」
ぺ「んーん。こっちは大丈夫。Aは辛くない？」
申し訳なさを思いながらこくりと頷くと、良かったと安堵する2人。
よろめきながらも立ち上がると、らっだぁさんが顔を覗き込む。
ら「ごめん。ずっと練習しっぱなしだったよね、休憩取らせるべきだった」
「えっ…いや、違うんです。…ほんとに」
どこか勘違いしている。
彼は本当に何も悪くなくて、ただお父様と姿が重なってしまっただけで……
「ほんとに違うんです…。さっき喜んだ時、お父様の姿が頭に浮かんで……それも、知らないはずの記憶…というか、
別にらっだぁさんはお父様じゃないし、今この場にあの人がいる訳でもないのに…おかしいですよね
…その、迷惑かけてごめんなさい」
誤解を解くように、私はありのままを伝えた。
今こうして目線を合わせても、あの恐怖はもう来なかったし、らっだぁさんの一つ一つの動作に警戒なんてこともない。
ただ迷惑をかけた、この事実だけで今は胸が押しつぶされそうで。
私の言葉に固まった2人は、顔を見合わせてから私のことを見た。
ぺ「…事情は分かった。迷惑とか何も思ってないから気にしないで、ほんとに」
「…ありがとうございます」
ら「とりあえず今日はおしまい。何も無いと思うけど、一旦どりみーに診てもらいな。あそこにいるから」
指をさされた先は奥の椅子に体育座りでいる彼のこと。…みどりさん。
私が来ることを察していたのか、嫌そうに顔を顰めている。
「………行って…大丈夫ですかね」
ら「平気平気。口数少ないけどコミュニケーションはできるから」
彼の言葉を信じて、小走りにみどりさんの所へ駆け寄った。
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かめそん(プロフ) - 羽鶴さん» コメントだけでなくお気に入りにまで入れてくれてありがとうございます…！とっても嬉しいです！これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします！ (11月11日 11時) (
レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴(プロフ) - 鳥籠の中面白かったです！夢主ちゃんが可愛いし、恋愛表現が無い所がお話を読みやすくてよかったです！お気に入り作者様に追加させて頂きますね、がんばってください！ (11月10日 16時) (レス) @page43 id: fcd2bda98b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かめそん | 作成日時：2023年8月20日 13時
