30.知らない記憶 ページ31
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ら「負けたあああ！」
思った以上の声の大きさに、思わず顔を顰めてしまった。
叫び声の主はらっだぁさん。
その横でケラケラと笑うクロノアさんの姿があって。
ク「負けたって言ってもほんの数ミリですけどね」
ら「それでも負けは負けなんですって…っ！くっそ〜…今日は勝てると思ったんだけどな〜」
クロノアさんの言う通り、2人の弾は的のど真ん中に穴が空いていた。
……思ってた以上にこの組織、グループって優秀なのかもしれない。
「…すごいですね」
ク「ふふ、Aもこのくらいにならないとね」
う、と声を漏らしながら小さく頷く。
正直あそこまで私が成長できるなんて…全然思えない。姿勢から指摘されるくらいだし。
手元にある拳銃を眺めていると、らっだぁさんから練習をやる旨を伝えられた。
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＿＿＿＿＿
「っ…当たった……」
ら「ナイス〜1キルじゃん」
ずっと端っこばかりに当たっていた弾が、真ん中をぶち抜いて穴が空いていた。
………嬉しい。
思わず気持ちが込み上げて勢いよく振り向く。
ら「おわっ、……はは、めちゃくちゃ嬉しそう」
「はいっ…！とっても…！」
ありがとうございます、と言いながら笑えばらっだぁさんに頭を撫でられ、目線が上がる。
ら「やればできんだから。Aは」
『お前は本当に駄目だから＿＿＿』
「っ…、え、」
パッと華やかならっだぁさんの笑顔と共に出た言葉と合わさるように思い出されたのは、お父様の言葉だった。
知らない記憶のはずのその言葉と、あの笑顔。そもそも今の場面と全く合わないのに、どこか今の笑顔と重なる部分があって手先が震える。
どこか怖い。
お父様が、そこに居るような気がして。
ら「…？……A？」
「、あっ……大丈夫です」
心臓がドクドクとうるさい。
とりあえず早く、この場から去りたい
緊張からか呼吸は浅くなって、なんだか苦しく感じた。
ら「A？…ゆっくり呼吸して」
「ごめんなさっ…大丈夫だから、」
ら「いいから」
私の異変に気づいてしまったのか、らっだぁさんは私の腕を掴む。
立ち上がることも難しくなってしゃがみ込んだけど、込み上げてくるのは苦しさと焦り。
…あぁ、どうしよう。初対面なのに、迷惑をかけちゃう。
ふと聞こえてきたのは、ぺいんとさんの声だった。
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かめそん(プロフ) - 羽鶴さん» コメントだけでなくお気に入りにまで入れてくれてありがとうございます…！とっても嬉しいです！これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします！ (11月11日 11時) (
レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴(プロフ) - 鳥籠の中面白かったです！夢主ちゃんが可愛いし、恋愛表現が無い所がお話を読みやすくてよかったです！お気に入り作者様に追加させて頂きますね、がんばってください！ (11月10日 16時) (レス) @page43 id: fcd2bda98b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かめそん | 作成日時：2023年8月20日 13時
