2.困惑 ページ3
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次に目を覚ましたのは、いつもより硬いマットレスの上。
私が好きなのはあの高品質で身体が吸い込まれるくらいのふわふわのベッド。
あまりの寝心地の悪さに、眉を寄せながら静かに目を開けた。
特に光り輝く物はなく高級なカーテンではなく無地で地味なカーテンが目に入る。
ただ目を開けただけなのに、もうそこは私の部屋ではないと言われているようだった。
静かに音を立てないように起き上がれば、元居た部屋の半分くらいの広さ。ベッドはダブル。
……安いホテルみたい。
誰かいるわけでもなく、ベッドの脇にあった時計がカチ、と急かすように音を響かせる。
「どこ、ここ…」
……なんで、私がこんな変なところに。
そこまで考えて、深夜のことを思い出した。
そういえば、私の部屋に知らない人がいたような気がする。寝起きだったからあまり覚えていないけど、たしか黄色…と言っただろうか。
眠る前のことを考えていると、奥にあるドアノブが音ともに回転した。
「……あ、目さめたんだ。おはよう」
「…………誰？」
昨日から誰としか言っていないような気がする。それくらい知らない人が私の生活に入り込んでいる。
なんとも不快。早くここを出ていきたい。
私の質問に口角をあげた彼をよく見ると、白髪が照明に当たってキラキラと輝いている。きっとお金があったら人気があったのだろうなと思う整った見た目。
「ふふ、ごめんごめん。そりゃ知らないか
青色もといクロノアです。よろしくね」
「……はぁ…私は」
「秋間Aさん、だよね？君のことはよく知ってるよ。
……朝ご飯が出来たから呼びに来たんだ」
お父様に教わっていた、きちんと自己紹介をしろというのを守るべきだとしようとすればもう既に知られている始末。正直、私の頭はパンク寸前だった。
なぜ連れ去ったのか、ここはどこなのか、そして私のことを知っているのはなぜなのか。
考えれば考えるほど分からなくて、私は今度こそため息が溢れ出た。
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かめそん(プロフ) - 羽鶴さん» コメントだけでなくお気に入りにまで入れてくれてありがとうございます…！とっても嬉しいです！これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします！ (11月11日 11時) (
レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴(プロフ) - 鳥籠の中面白かったです！夢主ちゃんが可愛いし、恋愛表現が無い所がお話を読みやすくてよかったです！お気に入り作者様に追加させて頂きますね、がんばってください！ (11月10日 16時) (レス) @page43 id: fcd2bda98b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かめそん | 作成日時：2023年8月20日 13時
