19.朝の挨拶 ページ20
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しにがみさんの叫び声の後に響いたのは、ぺいんとさんの怒号だった。
近くの木に止まっていた鳥はバサバサと飛び去り、思わず私の肩も揺れる。
「しにがみは今何時だと思ってんの…？！」
「あ"っー…その、ちょっと寝坊しちゃっ…て…アハ、アハハ……」
「ま、まぁまぁぺいんと…」
宥めるトラゾーさんとクロノアさんすら気にせず怒り続ける彼は、朝の会議を放りやがって…とぶつぶつと言っていた。
「今月多いから、次やったら腕立て伏せ200回ね」
「えぇ？！そんなトラゾーさんが好むようなっ……ワカリマシタ」
汗をダラダラ流し始めたしにがみさんと、なんだか怖いトラゾーさん。
本能的に謝っているのも見えて、グループ内でも立場的なものがあるのかと思う。
ようやく椅子に座れる、と歩き出せば、しにがみさん以外の3人が私のことを見た。
………もしかして私も、遅いって言われたり…？
「あっ、えと、」
「「「おはよう、A / Aさん」」」
ごめんなさい、
そう言う手前で伝えられた言葉は、怒号でも呆れでもなく、ただ単に朝に必ず交わす挨拶で。
「……お、はよう」
若干声が震えたのは気にしないで、みんなの顔を見ると笑顔だった。
挨拶を交わすことなんて本当に久しぶりで、あっても数回あればいい方だった。
だからこうして、毎日朝この4人と顔を合わせた時に挨拶できることが嬉しいと感じてしまうほど、この場所を私は気に入ってしまったみたいで。
「さっ。朝ごはんにしよっか」
クロノアさんを合図に、各々席へとついて、手を合わせる。
「…いただきます」
ふんわりと温かいそれらを、私はまた泣きそうになりながら口にした。
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かめそん(プロフ) - 羽鶴さん» コメントだけでなくお気に入りにまで入れてくれてありがとうございます…！とっても嬉しいです！これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします！ (11月11日 11時) (
レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴(プロフ) - 鳥籠の中面白かったです！夢主ちゃんが可愛いし、恋愛表現が無い所がお話を読みやすくてよかったです！お気に入り作者様に追加させて頂きますね、がんばってください！ (11月10日 16時) (レス) @page43 id: fcd2bda98b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かめそん | 作成日時：2023年8月20日 13時
