17.第2の人生 ページ18
・
「…Aが言うなら戦うよ。俺らも。
ただ、俺らが連れ去ったことはまだ誰にも知られていない。
…つまり、バレたらこのアジトさえ目をつけられて…
全部おじゃん」
クロノアさんの言葉に頷きつつ、口を開くトラゾーさんに目を向ける。
「私達はAさんが表にバレないように守りますが、貴方自身は父親に会って話したいと思っている。
…最悪、というより、ほぼ確実でAさんは父親と戦うことになるはずです。」
戦う。
今まで育ててきてくれたあの人が敵となり、そしてぶつかる。
それをゴールだとすれば。
「だから、父親っていう"ボス"と戦う前にまずAには簡単に潜入捜査だったり護身術だったりを身につけてもらう。」
ぺいんとさんの言葉に頷くと、満足そうな顔。
「それがさっきの、"過程"に当てはまります。
……どうでしょう？最初に言ったとおりAさんには拒否権が＿＿＿」
「やる。どんなことも皆について行こうって、思ってる」
もう決めていた。
どんなことがあろうと私は、この4人を信じて前に進もうと思っている。
だからまずは、彼らと同じ技術をなるべく早く身につけて動かないと、何にも勝てない。
「…私は、こういう世界のことを何も知らない…
だから、全部教えて欲しい。何が必要で、大事なのか」
私の言葉に返事があった4人分の声。
私の第2の人生は、ここから始まった。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 77人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かめそん(プロフ) - 羽鶴さん» コメントだけでなくお気に入りにまで入れてくれてありがとうございます…！とっても嬉しいです！これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします！ (11月11日 11時) (
レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴(プロフ) - 鳥籠の中面白かったです！夢主ちゃんが可愛いし、恋愛表現が無い所がお話を読みやすくてよかったです！お気に入り作者様に追加させて頂きますね、がんばってください！ (11月10日 16時) (レス) @page43 id: fcd2bda98b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かめそん | 作成日時：2023年8月20日 13時
