1.閉じ篭もる ページ2
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「………誰、」
カーテンが揺れる深夜2時。
なぜ夜中に窓が開いているのだろうか。私の家は秋間財閥として名高い所謂人よりお金のある家系。
しっかりしたセキュリティ、仕えている者だって何十人といるはずだ。
それに出入口だって当番制でその人達に立たせている。
なのになぜ、
知らない男が、私の目の前に立っているのだろうか。
ベッドから起き上がって見ている私を、彼は見下ろすように立ち尽くしていた。
否、少し睨んでいるのだ。
「名は出せないが……裏の名として黄色と伝えている。
それより早く、……これに着替えて」
「え？…嫌よ。私寝たいの」
は？なんて地を這うような低い声にびくつくなんてこともせず、私は布団に潜り込んだ。
警備が薄いなんてこと早々ない。いつかは扉の前に居る警備員が物音に気づいて私の部屋まで見に来るはず、だから別に気にすることなんて＿＿＿
「警備員なら全員眠ってるよ」
「、…は…？」
今度は私が言葉にならない言葉を発する番だった。思わず身体が起き上がる。なぜ、どうして、そんなことすら言えないのは頭が整理出来ていない証拠。
…もう一度目があった彼は、もう睨んでなんかいなかった。
自信に満ち溢れたその目は、逃がさないといったように私の視線と交わらせる。
「…まぁ出る気ないわな。こんな最高な生活」
「……」
なにも言わない私に、彼は大きくため息をついて近寄ってくる。1歩、また1歩と近づいてくるのに恐怖なんて感じず。
ただ近づく度に彼の顔は私の目線より上になっていく。それに合わせるように目線を上げれば、ぐん、と屈まれた。
「……許して、」
「…え？」
最後に見たのは、悲しい顔をした彼の顔だった。
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かめそん(プロフ) - 羽鶴さん» コメントだけでなくお気に入りにまで入れてくれてありがとうございます…！とっても嬉しいです！これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします！ (11月11日 11時) (
レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴(プロフ) - 鳥籠の中面白かったです！夢主ちゃんが可愛いし、恋愛表現が無い所がお話を読みやすくてよかったです！お気に入り作者様に追加させて頂きますね、がんばってください！ (11月10日 16時) (レス) @page43 id: fcd2bda98b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かめそん | 作成日時：2023年8月20日 13時
