ご飯 ページ48
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「A！！」
ふと馴染み深い声が耳まで届く。あ、と振り返った時にはもう遅くて
「わっ…！………ぺいんと…トラゾーもクロノアも」
ぎゅーーっと痛くなるくらい抱きしめられて、私はうぐ、と声が漏れる。しかも大人の男の人3人。きつすぎる。
それでも今は安心感が大きくて、私はそれを辞めてとはいえなかった。
「…っ、…よかったぁ…」
「何もされてない？痛いこと」
「…うん。大丈夫」
頭を撫でられ抱きしめられ、手は握られる。
あらゆる所を触られても、やっぱりあのおじさんのように嫌な気持ちにはならなかった。
私たちは赤原さんというしにがみが働いているところのオーナーに誘われて、そのお店に来ていた。
「皆さん無事来れたんですね、良かった〜」
「あ…あの、本当にありがとうございました。もうこのお礼をどう言ったらいいのか…本当にありがとうございます」
ぺいんとの言葉に続き、クロノア、トラゾー、しにがみが一気に赤原さんに近寄ってぺこぺことお辞儀をする。私もつられてお辞儀をした。
「ふふ、怪我もなく救えてよかった。これも皆さんが防犯について教えてたからだと思うんですよ、防犯ブザー使ってたし、助けてって言ってたから
…ね？Aちゃん」
「っ…はい…」
まさか全部知られてたとは。助けてって言葉も小さかったはずなのに、赤原さんって凄いのかも。私はもう一度ありがとう、と伝えると嬉しそうに笑ってくれた。
「そうだ！今日は皆疲れてるでしょ？良かったらここのご飯食べていってよ！」
味は保証するよ〜！と話す赤原さんに、私たちは甘えるよえにご飯を頂いた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「ほんとに美味しかったです…また来ます！」
「よかった〜！ぜひまた来て！…Aちゃんも好きな時に来ていいからね。ジュースくらい奢るから！」
そう言って笑う赤原さん……もといともさんにお礼を言うと嬉しそうにあははと笑い手を振ってくれた。
優しい人だったなぁ。
あの後クロノアは私のことを話していたのか何度もお礼を言っていて、歩き出していた私たちに走って追いかけてきた。
「んじゃまぁ帰りますかぁ」
「はーい」
今日は散々だったなぁなんて、数時間前の事を思い出す。正直まだ怖さは残っているし、不安もあるけど一時的に忘れられたように楽しい時間をくれたともさんには感謝したい。
しにがみとトラゾーの手を握って、私たちは帰路に着いた。
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かめそん(プロフ) - カケラさん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉ありがとうございます、、これからも更新頑張ります！ (2023年1月10日 14時) (
レス) @page40 id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
カケラ - いつもほっこりするお話ありがとうございます！癒しです。読んでてすごく優しい気持ちになれました！もうこれは優しい大人になるしかない！()これからも扉の隙間から応援してます！ (2023年1月10日 12時) (レス) @page40 id: 9df188f843 (このIDを非表示/違反報告)
かめそん(プロフ) - 憂夢さん» コメントありがとうございます！お話読んでくださって、嬉しいお言葉まで頂いて幸せです、、！ありがとうございます！ (2023年1月9日 16時) (レス) @page12 id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
憂夢 - 小説読ませていただいてます！かめそんさんの日常組の小説大好きです…！いつも素敵な小説をありがとうございます！！これからも応援してます！ (2023年1月9日 13時) (レス) @page38 id: e4847ea383 (このIDを非表示/違反報告)
かめそん(プロフ) - かにかまさん» 新年初のコメント拝見でとても幸せな気持ちになりました、、、！ありがとうございます。これからも更新頑張りますので読んでくださると嬉しいです！ (2023年1月1日 2時) (レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かめそん | 作成日時：2022年12月2日 20時
