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怒泣安 ページ43




17時のチャイムが鳴る。私は皆に別れを告げて、少し足早に帰っていた。

あのぺいんとが怒るところを思い出すと、やっぱり早く帰んなきゃなーと反省。





「ただいまぁー!」





勢いよく扉を開ければ、ドタドタと足音が大きくなる。




あ、これまずいかも。



直感的にそう思った。このままもっかい外に出ようか、なんて後ずさると、リビングから顔を出したのは般若のような顔をしたクロノアとぺいんと。その後ろから何故か泣いているしにがみの姿。

手前にいる2人は私がいるとわかった瞬間、思いっきり抱きついてきた。





「わわっ?!な、なに!」


「なにじゃない!!どこ行ってたの?!今まで!」


「こ、校庭…学校の…、ドッジボールしてた……」


「俺らがどんっだけ心配してたか…!ばか!」





初めてクロノアにばかと言われた。

ぺいんとは私のことを大事そうに抱きついてから、頭をずっと撫でてくる。さっきの慌てたような、怒っているようなその声はどこか安心してるような声にも聞こえて。

私は未だみんなの対応が分からず、そのままぼーっと立ち尽くしていると、しにがみが近くに寄ってきた。




「朝渡したプリントにね、不審者が出てるっていう内容があったんだ。それでいつもは来るはずの連絡もなかったから皆で心配してたんだけどっ……う"っ……


ほんとに2人がっ…ごわ"がっだ…ッ…!!」



「えー………あー……ごめん、なさい…」





プリントを見せながら大泣きしている男性と、良かったと連呼する男性2人に囲まれている私は、確かに申し訳なさは募るが、それよりも温度差による困惑が勝ってしまって謝ることしか出来なかった。



心配→←おそい!



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かめそん(プロフ) - カケラさん» コメントありがとうございます!嬉しいお言葉ありがとうございます、、これからも更新頑張ります! (2023年1月10日 14時) (レス) @page40 id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
カケラ - いつもほっこりするお話ありがとうございます!癒しです。読んでてすごく優しい気持ちになれました!もうこれは優しい大人になるしかない!()これからも扉の隙間から応援してます! (2023年1月10日 12時) (レス) @page40 id: 9df188f843 (このIDを非表示/違反報告)
かめそん(プロフ) - 憂夢さん» コメントありがとうございます!お話読んでくださって、嬉しいお言葉まで頂いて幸せです、、!ありがとうございます! (2023年1月9日 16時) (レス) @page12 id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
憂夢 - 小説読ませていただいてます!かめそんさんの日常組の小説大好きです…!いつも素敵な小説をありがとうございます!!これからも応援してます! (2023年1月9日 13時) (レス) @page38 id: e4847ea383 (このIDを非表示/違反報告)
かめそん(プロフ) - かにかまさん» 新年初のコメント拝見でとても幸せな気持ちになりました、、、!ありがとうございます。これからも更新頑張りますので読んでくださると嬉しいです! (2023年1月1日 2時) (レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かめそん | 作成日時:2022年12月2日 20時

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