ぐらぐら ページ17
＊少し嫌な表現が多いです。人によっては不快に感じる事があるので自己責任でお読みください。
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「親…って」
国語の授業終わり。家族をテーマにした作品を勉強しているからか、なんとなく最近は親の話が多い気はしてたけど…
まさかこんなにガツンと聞いてくるとは思わなかったな…
いきなりの質問に戸惑っていると、その男子が中心人物だったのが良くなかったのかワラワラと周りに人が集まってくる。
「親いないとかかわいそー」
小さいけど聞こえる。みんなの色んな声。
いまは休憩時間。そりゃ先生もいないから、止めてくれない。
「んじゃ誰と暮らしてんだろ」
「親戚とかじゃね？知らないけど」
「えーでもさぁ、」
「家族じゃないなら、他人だよね。それ」
ハッキリと聞こえたその言葉に、私は体が動かなくなった。
もうなにも言わないで、
他人の何が悪いの？
家族にそんなにこだわる？
そんなこともいえない、私は弱虫。いくじなし。
家族なんて良さ、私には遠い記憶。ほぼ何も分からない。
仲良いあさちゃんは私を心配そうに見てくれているけど、止めれる雰囲気じゃないみたい。
…………自分が気にしなければ、大丈夫だ。
このまま静かに、無視すれば大丈夫。お互い何もないで平和に終わろう。
そうしよう
やっと動いてくれた足。そのまま席に着いて、
次の授業の準備を…
「海原の親の代わりろくな奴じゃないだろ〜」
「あははっ！お前それは言いすぎだろ！」
「だってよ、あんな女子にはぜんっぜん見えない奴だぞ？
育てかた間違えてるだろ！！」
その瞬間、何かが切れた音がした。
止められなかった。
平和にできなかった。
口の中を強く噛んでるからか痛い。
目の前の景色が霞んで、なにも見えなくて
「っ…！いっ…た…！」
「えっ…ほ、ほら！お前女子じゃないんだよッ！」
「…せっ先生呼ぼうぜ！あいつが悪いんだし！」
私は勢いのまま、目の前の男子を殴っていた。
罪悪感とか、そんなのどうでもよくて。
…ぺいんとたちを馬鹿にしたこと、絶対に許さない
許したくない。
殴った右手は、ジンジンと痛みが広がった。
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かめそん(プロフ) - カケラさん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉ありがとうございます、、これからも更新頑張ります！ (2023年1月10日 14時) (
レス) @page40 id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
カケラ - いつもほっこりするお話ありがとうございます！癒しです。読んでてすごく優しい気持ちになれました！もうこれは優しい大人になるしかない！()これからも扉の隙間から応援してます！ (2023年1月10日 12時) (レス) @page40 id: 9df188f843 (このIDを非表示/違反報告)
かめそん(プロフ) - 憂夢さん» コメントありがとうございます！お話読んでくださって、嬉しいお言葉まで頂いて幸せです、、！ありがとうございます！ (2023年1月9日 16時) (レス) @page12 id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
憂夢 - 小説読ませていただいてます！かめそんさんの日常組の小説大好きです…！いつも素敵な小説をありがとうございます！！これからも応援してます！ (2023年1月9日 13時) (レス) @page38 id: e4847ea383 (このIDを非表示/違反報告)
かめそん(プロフ) - かにかまさん» 新年初のコメント拝見でとても幸せな気持ちになりました、、、！ありがとうございます。これからも更新頑張りますので読んでくださると嬉しいです！ (2023年1月1日 2時) (レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かめそん | 作成日時：2022年12月2日 20時
