【PKST団】推しは怪盗4人組 【ntju組】Part2

久しぶり ページ42

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「A！」



















高校時代の友達の声。





ざわざわとしている店内に響いたその声に顔を向ければ、



















「柚。久しぶり」



















いつかの友達が手を振っていた。



















「うひゃー、ほんとに久しぶりだね。何年振りだろ…




4…5年振りかな…？」











「柚も短大出て就職でしょ？早いよねぇ…」



















私たちは高校卒業以来1度も会えていなかった。


落ち着いたら会おう、と連絡しつつも、私というより柚のほうが忙しく、予定が中々合わず…なんて過ごしていればこんな年月が経っていた。







大人っぽくなった彼女のボブ姿を見て思わず笑みを浮かべる。









5年ぶりなのだ、久しぶりの出会いと思い出話に花を咲かせていると、彼女があ、と声を上げた。



















「そういえばAさー、まだ怪盗は好きなわけ？」









「…なんだそんなこと〜？







当たり前じゃん、今でも推しです」



















左手で頬杖をして、右手でピースをする。



私の変わらずな言葉に、彼女もあははっと笑っていた。



















「じゃあこないだのアレも見たの？」





「もっちろーん！考察本まで買っちゃった」





「ガチじゃん」



















少し…いや大分引いた様子の彼女に、酷く懐かしさを覚える。
数年前も、制服姿でこんなやり取りをしてたなぁ…

















ふふ、と笑みを零すと、彼女はカフェの窓にそっと目を向けた。










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