【PKST団】推しは怪盗4人組 【ntju組】Part2

お誘いよりも ページ33

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「んっと…俺自身も、同居を辞めようとは考えてない」































そこは、もう一度言っとく。と話すクロノアさん。




私達もゆっくりと頷く。



















「たださ、皆は……
特にAは、どう思ってるのかと思ったんだ



出会った時に4人で話したけど、

彼女は一般人、

俺らは怪盗……世から見れば犯罪者だ。








……推しとはいえ、さ。」



















寂しそうに話す彼に、私たちは息を飲んだ。




……色々考えてくれていた、

彼なりに、…リーダーなりに。



















「く、クロノアさっ」







「それと、もうひとつ。







みんな忘れてたみたいだけど、同居の話を出した時、






『俺らがAを疑っているのは、今回の盗みに関しての真相のこと。


それさえ分かれば、何がどうであれAとの関係や疑いは
晴れる』…………って話したんだ」



















そういえば、そんなことも…言っていたような…？




ふむ、と考えていると、ぺいんとさんはあっ、と声を上げた。



















「思い出した！
…そうだ、クロノアさん……そんなこと言ってた…」



















「ふふ、思い出した？




それで、その言葉から読み解けばわかるんだけど…







真相が解決すれば同居は解消っていう話じゃなくて、




Aがあの作品に関与していた、っていう疑いが晴れるだけ」



















"疑いが晴れるだけ。"





その言葉に、徐々に周りのみんなの表情も明るくなる。


それは私も…もちろん。












だって、それはつまり…



















「わ、わたしっ……」



















思わず声が震える。








クロノアさんは、いつもの優しい笑顔だった。



















「うん、








Aが良ければ、













……俺たちと一緒に、また、」



















「すっ、住みます！住まわせて下さいっ…！」



















彼のお誘いより先に出た言葉は、





考えているよりもずっとずっと早く、



















口から飛び出していた。












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