【PKST団】推しは怪盗4人組 【ntju組】Part2

関係性 ページ29

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「………真相、が……」










「分かった…って、




……どういうことですか、クロノアさん」



















私の呟きに被さるようにぺいんとさんが言う。

焦りの含んだその声は、空気がぴしりと固まったのをより一層強くさせた。



















「………今日、というかさっき…さ、


みんなが家を出て行った後情報屋から電話があったんだ。







情報屋っていうのは、裏の世界の色んなことを知ってる、冠さんって人なんだけど…」



















情報屋の冠さん…

初めて聞いた名前に、私は首を傾げるしかない。



















「冠さんが？あの人俺らのこの事情知ってたの？」






「そういえば……こないだクロノアさん、誰かと電話してましたよね？」



















「あ、うん。ちょっと相談した方が早いと思って…





それで、その真相なんだけど桜華財団のものと称したあの作品は、桜庭財団の物だった……これは事実。



桜庭財団が相手のこの事を世にばらまかなかったのは、過去の取引でのトラブルからだそうだ」



















そのトラブルは世に出したら一気に話題が上がり、桜庭財団の本社は一気に崩れるくらいの勢いだった。


桜華財団はそれを大々的に取り上げない代わりに、桜華財団が指示したものは必ずやり通し、口外しないことを約束に関係を続けていたそうで。










あまりにも口外やそんな噂が出なかったことから、しっぽを掴むことさえ難しかったらしい。











………てことは、



















「…………Aは、ほんとの、無実…」



















やっと分かってくれた、






ほっと安堵したと同時に、身体に衝撃が走った。






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