【PKST団】推しは怪盗4人組 【ntju組】Part2

ただいま ページ26

・



「たっだいま〜！」



「ただいま戻りましたー！」













しにがみさんとトラゾーさんの言葉に続き、ぺいんとさんもただいま、と声を出す。



















「おかえり、遅いから心配したよ」




「ちょーっと色々ありまして！お待たせしました！」



















しにがみさん、トラゾーさん、ぺいんとさん、の順番で靴を脱ぎ、リビングへと向かう。


私も早く行かなきゃ、と下を向いて靴を脱いでいると、目の前に影が立つ。



















「……あ、」






「…待ってたよ。おかえり、A」



















目の前にはクロノアさん。






複雑な表情でこちらを見ていて、それでいて笑顔で、













腕を広げてくるもんだから、私は吸い込まれるようにその中へと飛び込んだ。



















「……ごめんなさいっ…！」













「謝んないで、


……今欲しいのは、それじゃないよ」



















微笑みながらそう話す彼に、私は唾を飲み込む。



















「っ………た、ただいま…」
















「……うん。






無事でよかった、ほんとに」



















もう一度ぎゅ、と包み込まれて、安心感は充分だった。



あったかい。

柔軟剤とは別の、クロノアさんの匂いがふわりと香る。



















「それと…ありがとうございます」










「…え？」



















「その…待っていてくれて。」



















少し恥ずかしくなって、顔を赤くしながらそう言うと、



少し目を丸くしたあと、嬉しそうに笑ってくれた。













・

〜更新について〜→←溶け切る

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す