【PKST団】推しは怪盗4人組 【ntju組】Part2

安心の言葉 ページ20

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「不安って人それぞれだと思うんだ。





どんな出来事であれ、不安と緊張は何かしら持ってる人はいる。



Aは………きっと慣れとか、そういうのが怖いんだろうね、







俺らに慣れたら、俺らを頼ったら、


今まで1人で頑張ってこれたのに、相手を頼ることで今までの自分が居なくなる、



別れが来た時の寂しさが倍になる。





だから出会う時の態度を取れば、1人の時の自分も保てて、一緒に暮らせるメリットもあるって考えたんだろうね」















「…………でも、俺らは慣れてきて頼ってくるAのが、すごしやすかった、です」



















クロノアさんの考えは分かった。

でも、俺らは始めの頃よりより仲良くなった時の方が楽しかったし、毎日がきらきらしてた。



わがままだろうか、と口を噤んでいると、ふは、と目の前から笑い声。




思わずクロノアさんの方を見てしまう。


















「ふふ、…ごめん。






じゃあ、Aにそれ説明して仲直りしないとだね。


あんな言い方じゃなくてさ、もっと寄り添えるような感じで」













クロノアさんの言葉に小さく頷く。



……Aは許してくれるだろうか、あんな酷いこと言ったんだぞ、俺。







どっと押し寄せてくる不安に、思わず手が震えた。



















「大丈夫だよ」








「え？」









「１回失敗して、ちゃんと反省してるぺいんとなら大丈夫。


ちゃんと謝って、自分の気持ち話してきな」


















…あぁ、この人には敵わない










Aも今の俺のように不安な気持ちでずっと戦っていたんだろうか。





だとしたら俺のあの言葉たちは、


きっと重くて、苦しくて、傷つきまくったはず



















今のクロノアさんのように、俺も何か声をかけてあげるとしたら、なにがいいだろう。













安心できて、頼れるような、そんな言葉。



















俺は立ち上がって、玄関に向かう。
















…まずはAに会わないと、何も始まらない。







大丈夫。俺なら。









ぐっ、と手を握りしめて、扉に手をかけた。
















「俺はお留守番してるから、








ちゃんと連れ戻してあげなよ。」



















「…………はい…！」






彼の言葉に頷いて、一気に駆け出した。




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ぺいんとが出ていったその数秒後、携帯のバイブ音が響いた。

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