6年目の誕生日 ページ5
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「27歳になったら何したい?」
「Aと一緒にいたい」
「即答〜。
……ていうか毎年それじゃん」
ここまで来ると、もう毎年そう言ってほしい。
聞く前から期待している自分がいるわけなのだから、
これで違う答えが来たらちょっとばかし落ち込んじゃうかも。
「………そんなに?」
「あのねぇ…
なんでAと結婚したのって話になるでしょ〜?」
「ふふ、まぁね、そうだね」
思わず笑うと、ぺんちゃんは軽い足取りでこちらまで歩いてきた。
「………動けないよ」
「んー………ふふ、Aいい匂い」
「同じ柔軟剤だけどなぁ…」
後ろから抱きつかれた状態のままから振り返り、ぺんちゃんの服に鼻を押し付ければ、私と同じ香りが鼻を擽った。
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作者名:かめそん | 作成日時:2022年10月8日 1時